1.テシュプの配偶女神
ヘパト、ヘバトは、シリア・アナトリアで崇拝された天上の女神で、天候神テシュプの配偶女神、シャルマの母神。古王国時代に最大の尊崇を受けていた女神「アリンナの太陽女神(エスタン/イスタヌ)」は、後世にこのヘバトと同一視されるに至った。
コラム:北方のフルリ人は、それぞれの地域に住み着くにあたって、土着在来の神話体系と混在したため、純粋なフルリの神を取り上げるのは難しいようである。裏を返せば、その柔軟性ゆえに、ヘバトはフルリ人にもヒッタイト人にも信仰されることとなり、遠くはハラブ(アレッポ)の守護女神となった。また、前14世紀中葉のエルサレムの王にアブディ・ヘパという人物が知られており、その名は「ヘパ(ト)女神の僕」を意味する。 |
2.『クマルビ神話』での登場
『クマルビ神話』においては、天界に迫るウルリクムミについて「ヘバト〔は神〕々の通報を何も聞かされていなかった」そうで、その到来にびっくりして飛び起きる(※目覚めたら、すぐそこに超巨大な石の怪物がそびえたっていたのである…最古の寝起きドッキリかな?)
(参考文献)
「古代メソポタミアの神々」
(出典神話等)
『クマルビ神話』
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