1.異邦の神との結婚
アドゥガルキドゥグは、神話『マルトゥの結婚』に登場する女神。カザル市の神であるヌムシュダ神の娘で、異邦アモリの神であるマルトゥと結婚する。
『マルトゥの結婚』において、マルトゥ神は文明を知らないものとして描かれていたため、周囲はマルトゥとの結婚を思いとどまるよう諭す。しかしアドゥガルキドゥグは周囲の反応をよそに、マルトゥとの婚約に乗り気。古代メソポタミア神話におけるヒロイン像として、なかなかに珍しい立ち振る舞いを見せている。
同神話は、南メソポタミア世界に流入してきたマルトゥ人(在来の人々から見れば異民族)が、同地で受容されていく過程を反映した話と解されている。
(主な参考文献)
「シュメル神話の世界」
(出典神話等)
『マルトゥの結婚』
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