1.呪術、医術の神
アサルルヒ、アサルヒ、アサル。古代シュメールの神で、エリドゥ近郊の都クアル神殿が聖域。
古くから、エンキとその妻ダムガルヌンナの子とされ、呪術、医呪の神である。呪術はエンキ神の得意分野であるが、アサルルヒもその属性を引いている。医呪神として崇められたようで、アサルルヒに対する儀式の中に「〔アサルルヒ〕は「生命の草」をお与えになり、」という文言、あるいは「私は賢き悪魔払い師(マシュマシュ)、アサルルヒ神の使者である」という文言がある。
書籍「古代メソポタミアの神々」では、ドゥムジアブズをアサルルヒの別名として扱っている。
2.マルドゥク神との関係
後代、アサルルヒは、バビロンの守護神であるマルドゥクの別名として扱われるようになる。古バビロニア時代の讃歌で、アサルルヒを神判の河になぞらえているが、これもマルドゥクとして扱われている一例にあたるという。
(主な参考文献)
「古代メソポタミアの神々」、「メソポタミアの神々と空想動物」、「ギルガメシュ叙事詩」(月本)
(出典神話等)
『悪魔に対する呪文』、『エヌマ・エリシュ』
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