イラバ

ページ名:イラバ

1.アッカド王に重んじられた神

 イラバ(イルアバ)は戦闘神。サルゴンなど、アッカド王朝の王達から特別な信仰心を持たれていたようで、歴代の王たちが個人神にしていた。
 崇拝の実例として、「五〇人のエンシをイルアバ神の武器で(打ち)、その町をも打ち、城壁を破壊した」(アッカド王サルゴンの碑)、「彼(ナラム・シン)の偉大な神イラバ」(ナラム・シン碑文)などが残っており、ナラム・シン王自身も「アッカドの王、イルアバ神のシャギナ(将軍)」を名乗る。バビロンにも、イラバの神殿があったとされていたようだが、ただこの神は、アッカド後期には目立たなくなる。アッカド王朝の衰微と関連するのであろうか…?


(参考文献)
 「メソポタミアの神々と空想動物」、「メソポタミアにおける「王の業績録」

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