1.知恵の女神?
(※本項におけるシドゥリは、人ではなく、神格を有する存在して取り扱う)
女神。シドゥリは、イシュタルと同一視されうる存在であり、またシュルプと呼ばれる呪文集では「知恵の女神」、「生命の守護者」などと称される。ただし、イシュタルなど大神に比べると詳しいことが分かっていない。
2.『ギルガメシュ叙事詩』での役割
『ギルガメシュ叙事詩』アッシリア語版において酒屋の女将として登場、不老不死を求めさ迷い歩くギルガメシュ王を諭す。物語において、一見人間のような振る舞いをしているが、原文には神格を意味するディンギルが付けられており、女神であることが示唆されている。
シドゥリによる説諭は、人の生死との向き合い方について考えを促す、『ギルガメシュ叙事詩』においても特に精神的豊かさを感じさせるくだりであるが、それを語っているシドゥリが神格を有しているということを知っておくと、物語の見方に奥行きが出てくるのではないだろうか。
3.参考動画
以下、シドゥリについての参考動画です。
ゆっくりギルガメシュ 第13話 酒屋の女将シドゥリ(https://www.nicovideo.jp/watch/sm24347701)
(出典神話等)
『ギルガメシュ叙事詩』
(参考文献)
『ギルガメシュ叙事詩』(月本訳)
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