1.西セム系の女神
西セム系の女神。イシュタル女神とほぼ同一性格で、フェニキア神話ではバアル神の娘あるいは妻か妹(ウガリト神話におけるエル神の娘)、アラインの姉妹。ウガリト神話では、死者に水を供給する女神とされる。
前2000年紀中頃からヘレニズム時代まで、オリエント世界で広く崇拝され、非常に美しい女性として描かれる。
その一方で戦闘的・残虐的な側面もを持ち合わせている。バアル神にまつわる神話では、モト神を打ち砕き、バアル神を甦らせる。神話『アクハトとアナトの争い』では、アクハトが持つ特別な弓を欲しがり、アクハトを殺害する。
(出典神話)
『アクハトとアナトの争い』、『バアルとモトの戦い』
(参考)
「古代メソポタミアの神々」、「古代オリエント事典」
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