1.アッカドの破壊の神
アッカドの疫病、戦闘、暴力、焦土、破壊の神エラ。ネルガルの別名とされる場合もあり、エレシュキガル女神、あるいはマミトゥ女神の配偶神ともされる。信仰の中心はクタ市(ネルガルと同じ)。
2.バビロンの荒廃と『エラ神話』
神話『エラの神話』は、古代人の叙事詩の主題である生死の問題に取り組んだ大作であり、バビロン市の崩壊を主題とする。これは、前2千年紀末にアラム人ら異民族が侵攻したことによって、バビロンが荒廃、衰退したという、バビロニア世界における実情を反映したものと見られている。
また『エラ神話』は、家内安全、疫病退散祈願のため、護符に記して家々の壁に飾る風習があったという説もある。
3.その他
イシン第1王朝の創始者イシュビ・エラの名は「エラ神は満足した」の意。
(参考文献)
「古代メソポタミアの神々」、「古代オリエント事典」
(出典神話等)
『エラの神話』
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