1.シュメルの火神
へンドゥルサグ、ヘンドゥルサンガ。シュメルの火神。ウトゥとニンニル女神の子で、配偶女神はニンムグ。古バビロニア時代にはセム系の神イシュムと同一視される。
ラガシュ王エアンナトゥムの戦勝碑にその名があり、彼自身(エアンナトゥム)のことを、ヘンドゥルサグ神の執事と自称している。
2.夜の街角を見守る
ヘンドゥルサグ神について特別取り上げているものとして、レナード・ウーリーの「カルデア人のウル」(Ⅶ章)を引く。ウル市の発掘過程においては、路端の祠や、ヘンドゥルサグの礼拝堂が発見された。奉納物の中には、戦車模型や、ヘンドゥルサグに捧げると刻印のある杖頭が見つかっている。
ウーリーによれば、小神格の一つであるヘンドゥルサグは、夜静かな街路を守り、旅人を守る役目を持つという。また、このヘンドゥルサグ礼拝堂の中で、ラマ女神の小像が発見されている。(参考:「古代メソポタミアの神々」P52)。
(参考文献)
「古代メソポタミアの神々」、「カルデア人のウル」
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