1.ビールの女神
シュメル語でニンカシ、ニンカスィ、アッカド語形ではシリシュ、シリス。麦酒の女神であり、ニンカスィとは「口を満たす婦人」という意味(ビールはシュメル語で「カシュ」、アッカド語で「シカル」)。関連して、発酵の女神ともされる。
麦酒を司る存在を、男神ではなく女神としていることについて、ビールは元々、家庭内で主婦(女性)が醸造していたものだったことが理由と考えられている。
2.神話『エンキとニンフルサグ』
その出自について、神話『エンキとニンフルサグ』では、物語の結末においてエンキの身体から生まれた8柱の神の一つとしている。曰く、「ニンカスィは胎児の(女神)たれ!」と称されているのだが、ビールの女神である以外にも、胎児や妊婦を保護する役割もあるのであろうか…?(他に参考資料なし)
(主な参考文献)
「シュメル神話の世界」、「最古の料理」
(出典神話等)
『ルガルバンダ叙事詩』、『エンキとニンフルサグ』
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