1.神名、信仰地
アヤ、アイア。A-aあるいはAyaで「天の妻」。アッカドの太陽神であるシャマシュの配偶女神で、セム系古来の暁の女神、豊穣女神。古くは、アッカド王朝時代の人名にも見られる。
シッパル及びラルサのエバッバル神殿において、夫シャマシュ神とともに祀られており、シッパルではシャマシュとアヤの聖婚儀が知られている。
2.シャマシュの配偶女神
月本版『ギルガメシュ叙事詩』(標準版)において、ニンスン女神は息子ギルガメシュの無事をシャマシュ神に祈る。この際ニンスンは、シャマシュへ取りなしをしてくださるようにと、その妻アヤの名を挙げている。
3.『クマルビ神話』のアヤ…?
ヒッタイトの神話『クマルビ神話』においても "アヤ神" が登場するが、これは、バビロニアの "エア神" がフルリ語になまったものであり、このページで扱っている "アヤ女神" とは異なる。
(主な参考文献)
「古代メソポタミアの神々」、「古代オリエント事典」、「ギルガメシュ叙事詩」(月本)、
「古代メソポタミアの神々の系譜」、「ハンムラビ「法典」」
(出典神話等)
『ハンムラビ法典碑』、『ギルガメシュ叙事詩』
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