1.ゾロアスター教の女神
アナーヒター(アナーヒード)は、ゾロアスター教最大の女神。水の女神であるが、その神性はメソポタミアのイシュタルに強く影響を受けており、豊穣の女神、戦の神という属性も負っている。また獅子の背に乗った図像で描かれる点も、イシュタル女神に由来するものと思われる。一方で、インドのサラスヴァティーと同一視する説もある。
アルタクセルクセス二世メムノン(在位前405-359年)の治世に、各地でアナーヒター女神像と彼女の神殿建立が推進され、王権の守護女神とされるなど、篤い信仰を受けた。
(主な参考文献)
「古代オリエント事典」、「古代メソポタミアの神々」
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