1.エラムの大神
インシュシナク、シュシナク。エラムの主神で、フンバン、キリリシャとともに三体一座をなす大神。
スサの守護神(シュシナクとも言い、シュシナクは「スサの神」の意味)でもあり、スサのジグラトである「チョガ・ザンビル」は、このインシュシナクに捧げられたもの。
ウルナンムに近い時代のエラム王プズルインシュシナクの碑文には「日夜、インシュシナク神の門で聖歌僧に歌わせた」、「銀製品、金と銀の旗章、一振りの大剣、四刃の斧を彼の主人インシュシナク神に奉納した」とある。蛇とかかわりがある。
後代、アケメネス朝まで盛んに信仰されている。
2.属性
冥界神でもあり、前1000年紀の葬送文書では死者の魂の正邪を判定するとされる。法律関係では「太陽神」、「光と闇の王」、また女神イシュニカラブと結びついて誓約の神ともなる。
(主な参考文献)
「古代メソポタミアの神々」、「メソポタミアの王・神・世界観」、「古代オリエント事典」
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