1.フルリ人の大女神
フルリ人の大女神。性愛、戦争、長寿、豊穣の女神で、メソポタミアのイシュタルに匹敵する。ウル第3王朝時代にはシャウシャとして知られており、のちに指小辞-kaのついたシャウシュカ、更にアッシリアではイシュタルと合流した(※シャウシュガは元々イシュタルと同一の神格とする説もある)。
2.広がり
ミタンニの王女からエジプトのアメンヘテプ3世に宛てられた手紙の中に「ニネヴェのシャウシュガ女神」という語があり、重要な祭祀の中心地はニネヴァとされていた。アッシリアやミタンニ王国を含む東フリ文化圏では最高女神の地位を占め、西方においてはテシュプ神の姉妹の地位を得る。また、シリア北部ではイシュハラ女神、アシュタルトと同一視された。
3.その他
ヒッタイト新王国時代のハットゥシリ3世の個人神でもある。また、陪神として奏楽女神ニナッタとクリッタを侍らせる。
(参考文献)
「古代オリエント都市の旅」、「古代オリエント事典」、「古代メソポタミアの神々」
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