1.オリエント広域で崇拝された女神
アスタルテ、アスタルト、アシュタルテ、アシュタルト、エラート。
フェニキアの女神で、性愛、多産をつかさどり、エジプトを含む古代オリエントで広く崇拝された。バビロニアではアシェラトと称され、アヌ神の義理の娘として、アモリ族の神アムルの配偶女神とされる。また、ウガリトではエル神の配偶女神。盾とこん棒で武装し、乗馬姿で描かれる。ウガリトではパンテオンの高位を占めるが、神話での言及は稀で、狩猟・馬との関連を除きその特性は不明瞭である。
イシュタルや、ヘレニズム時代のアフロディテとともに豊穣と愛の女神とされることがあるが、二女神との関連を除き、アシュタルトに豊穣、多産、性愛と結び付ける資料はないという。
なお、男性系はシュタル。
(参考)
「古代オリエント事典」、「古代メソポタミアの神々」
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