1.シュメルの冥界神
メスラムタエア神はシュメル地方の戦闘神、冥界神。クタ市にあるメスラム神殿に由来し「メスラムから現れた者」の意味を持つ。エレシュキガル女神に代表されるシュメルの冥界グループに属しており、熱射、死者を司る。雄牛の角によって象徴される。
2.ネルガル神との習合
ウル第3王朝期にネルガル神と同一視される。歴史的にアッカド地方とシュメル地方の神々の統合がなされる中で、遅くとも古バビロニア時代にはネルガル神とエレシュキガル女神の配偶関係が整備されるようになったとみられるが、その中でメスラムタエアとネルガルが接近していったようだ。
(参考文献)
「シュメル神話の世界」、「古代メソポタミアの神々」
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