1.人間を創造した女神
アルルは創造の女神で、特に神話において人間を生み出す場面が描かれている。神話『エンキ神の定めた世界秩序』では出産の女神とも位置付けられている。また、月本昭男訳『ギルガメシュ叙事詩』解説によれば、アルルは「神々の女君」(Be-let-ili)とも呼ばれている(※「ベレト・イリ」という言葉の汎用性については、「ベレト・イリ」の項目を参照)。
アルル女神の役割が印象付けられているのは、『ギルガメシュ叙事詩』冒頭、野人エンキドゥの創造に直接関わっているというくだりである。アルル女神自ら手に取った粘土を地上に投げつけることで、エンキドゥが生まれた。
2.神統譜
神統譜は、アン神の娘(「古代オリエント カミとヒトのものがたり」)。『エンリル神とスド女神』によればエンリルの姉妹となっている。
(出典神話)
『人間の創造』、『ギルガメシュ叙事詩』、『エンキ神の定めた世界秩序』、『エンリル神とスド女神』
(参考)
「古代メソポタミアの神々」、「ギルガメシュ叙事詩」(月本)
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