グガランナ（神）

１．エレシュキガル女神の配偶

　グガランナ、グガルアンナの名は「アン神の運河監督官」、「偉大な神々の運河監督官」あるいは「アヌの凶暴な牛」を意味する。男神。
　冥界の女主人エレシュキガルの配偶神で、神話『イナンナの冥界下り』にその名が見られる。そのためネルガル、ドゥムジ、エンヌギとの関係性が指摘されている。また「~運河監督官」という語意のとおり、堤防や水路を守る神でもある。
　※「グガルアンナ（牛）」とは音が同じだが、あちらはあくまで牛であるため、別の神格として捉えるのが妥当と思われる（編者私見）。

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（出典神話等）
　『イナンナの冥界下り』
（参考資料）
　「シュメル神話の世界」、「古代メソポタミアの神々」、「古代オリエント集」、「メソポタミアの神々と空想動物」