1.古代メソポタミアにおける人馬の起源は...?
図像に描かれる、いわゆる合成獣。上半身が人で馬の胴体四肢を持つ姿は、カッシート時代以降にこの図像が見られるようになる。
人馬は一般的にはギリシアの「ケンタウルス」という言葉が与えられており、その起源は非騎馬民族(ギリシア人)が騎馬民族(スキタイ人?)を怪物化したものと理解されている。
一方古代メソポタミアで人馬が描かれた時期(カッシート時代であれば、紀元前2,000年代半ば)の騎馬技術を考えると、ギリシアと同様のシチュエーションから人馬が連想されかどうかは疑問が残るところ。古代メソポタミアの合成獣については、サソリと人間を組み合わせたサソリ人間や、魚と人を組み合わせた人魚などもいるが、その「ノリ」でやったのだろうか? 起源については謎が深まる...
(参考文献)
「メソポタミアの神々と空想動物」
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