倉橋本浦(駆逐艦樫終焉の地)

ページ名:倉橋本浦(駆逐艦樫終焉の地)

倉橋本浦(駆逐艦樫終焉の地)

駆逐艦樫は佐世保鎮守府所属の松型駆逐艦10番艦として、太平洋戦争後期の昭和19年9月に就役しました。

松型駆逐艦は戦局悪化による戦力不足を補うため性能を落とす代わりに建造期間を短くした戦時急造型の駆逐艦で、梨も起工からわずか4ヵ月で就役した艦艇でした。

就役時すでに戦争後期でしたが南方での激しい戦闘を生き抜き、昭和20年からここ倉橋本浦で姉妹艦の駆逐艦楓らとともに訓練を行っていました。しかし、燃料不足で出撃の機会は無いまま昭和20年7月の第二次呉軍港空襲で攻撃を受けそのまま終戦を迎えました。

駆逐艦樫は太平洋戦争終戦後も復員船として活躍し、その後はアメリカへ賠償艦として引き渡されたため、厳密にはここが終焉の地ではありません。小さな慰霊碑がありますが、これは昭和20年7月の空襲で亡くなった乗組員を悼む慰霊碑です。

終焉の地の左手には、中世の頃から瀬戸内海航路の寄港地として栄えた桂浜があり江戸時代の造船所跡などが残っています。

余談ですが、元乗組員の方の話では昭和20年8月6日の甲板での朝点呼中に、広島市へ投下された原子爆弾の閃光と轟音、そして巨大なキノコ雲が見えたそうです。

第二水雷戦隊駆逐艦樫乗組員戦没者各慰霊碑

昭和20年7月の空襲で亡くなった駆逐艦樫の乗組員の慰霊碑

 

備考

・慰霊碑は県道283号線沿いの山側にある

・近くに災害犠牲者慰霊の地蔵と神社があるので間違えないように(「第二水雷戦隊駆逐艦樫乗組員戦没者各慰霊碑」と書かれた碑が樫の慰霊碑)

・かなりの田舎だがなぜか有料駐車場が近くにある

・呉市生活バスは非常に便数が少ないので広島電鉄バス倉橋本浦バス停から歩いた方が無難

・同じ倉橋本浦に姉妹艦の駆逐艦楓の慰霊碑もある

・近くに桂浜の防空壕跡得蔵寺(駆逐艦楓慰霊碑)がある

住所

広島県呉市倉橋町石原2746-3

駐車場 石原バス停の近くにあり(有料)、少し遠いが桂浜温泉館にあり
トイレ 少し遠いが桂浜温泉館にあり、少し遠いが桂浜にあり
竣工
公開 常時
登山難易度
サイト

分類 艦艇終焉の地
アクセス

・呉市生活バス(倉橋地区生活バス)「石原」バス停から徒歩7分

・広島電鉄バス「倉橋本浦」バス停から徒歩10分


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