広島水上警察署跡
広島市唯一の木造2階建て被爆遺構
水上警察とは、港湾や船舶にかかわる特殊な犯罪を取り締まる警察組織で広島市には明治14年に設置されました。
この建物は宇品港が日清・日露戦争で兵站拠点へと発展し、警察業務の拡大に対応するため明治42年に広島水上警察署新庁舎として建てられました。当初の組織名は広島水上警察署宇品分署でした。
その後、昭和12年に水上警察署は廃止され宇品警察署(現在の広島県警)へ統合されました。
昭和20年8月の原子爆弾投下では、この建物も屋根が吹き飛んで梁が一部折れるなど被害を受けましたが、爆心地から4.6kmと遠かったため倒壊は免れました。
太平洋戦争終戦後も、しばらく広島県警宇品警察署として使用されましたが、昭和39年に新警察署建設に伴って移転しました。翌昭和40年から広島県港湾事務所として使用されましたが、こちらも新庁舎の建設に伴い昭和56年に移転しました。
かつては白色に塗装されていましたが、現在は塗り直された部分と風化により色が抜けている部分に分かれています。
備考 | |
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住所 |
広島県広島市南区宇品海岸3丁目12-17 |
駐車場 | 近くの宇品波止場公園(旧陸軍桟橋)にあり(有料) |
トイレ | 近くの宇品波止場公園(旧陸軍桟橋)にあり |
竣工 | 明治42年 |
公開 | 常時 |
登山難易度 | - |
サイト |
- |
分類 | 遺構、被爆遺構、広島県建物100選 |
アクセス |
・広島電鉄路面電車「海岸通り」電停から徒歩12分 ・広島電鉄バス、広島バス、広島交通バス「湾岸合同庁舎前」バス停から徒歩すぐ |
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