飛渡瀬第一防空砲台跡

ページ名:飛渡瀬第一防空砲台跡

仏ノ塔山

林道秋月線沿いにある山

標高205mと連峰になっている飛追山より高い山で、山頂に石仏像があるため仏ノ塔といわれています。

ここには太平洋戦争中に呉港防衛のため呉鎮守府所属の防空砲台が作られました。

飛渡瀬第一防空砲台は太平洋戦争末期の昭和19年11月に着工され、秋月型駆逐艦の主砲と同じ『六五口径九八式10cm連装高角砲』2門が配備されました。さらに4号2型電波探信儀も追加され新鋭防空砲台となりましたが竣工した時期は不明です。

林道ができた昭和60年ころは山頂への登山道もありましたが、近年は登山者はほとんどおらず山が荒れています。

砲台床

標高205mの山頂

石垣で作られた砲台がありますが、風化が激しく土塁の中にまで木が生えているため「森の中に人工物がある」程度にしか見えません。

石垣の石も通常の防空砲台に使われているものではなく、その辺にあるような普通の石で作られています。風化による劣化なのか元々そのような材質なのか不明です。

弾薬庫跡(?)

砲台床より南側に少し降りた斜面にあります。

人工的に掘られた窪地が残っており弾薬庫の跡と思われますが詳細不明です。

また、弾薬庫跡から砲台床に登るなだらかな斜面に当時のものと思われるコンクリート片が落ちています。

石仏像

山名の由来になった石仏

砲台床がある山頂より南東の尾根を行くとあります。

いつごろどんな理由で作られたのか、防空砲台と関係があるのか等不明です。現在登山者はほとんどいないため知る人ぞ知る存在かもしれません。

兵舎跡

兵舎跡があった場所

平坦地ですが雑木林の中となっています。遺構らしきものはありません。

 

備考

・林道秋月線沿いに登山口がある

・登山道はかなり荒れておりある程度登山に慣れていないと危険

・雑木が茂っており登山道が不鮮明なため道迷い防止に必ずGPS等を携行すること

・登山口から山頂まで約25分程と距離は短いが登山道が荒れているのであせらずに登った方がいい

・マイカー等があれば車道までは安全に来れるので山だけ見て帰るのもいい

・林道秋月線を北に行けば秋月防空砲台跡が、南に行けば飛渡瀬第二応急防空砲台跡がある

住所

広島県江田島市江田島町2758-5

駐車場 なし
トイレ なし
竣工 不明
公開 常時
登山難易度 かなり難しい
サイト

分類 砲台跡
アクセス

・江田島バス「江南橋」バス停より徒歩1時間40分


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