三坂地水源地
海軍が作った軍用水道『呉鎮守府水道』の一つ
呉鎮守府水道の水源地としてはめずらしく、ダムではなく地下水を水源とするさく井型(井戸)の水源です。
三坂地水源地は、大正10年の呉海軍工廠広支廠建設と同時にその工業用水の水源地として築造されました。
当初、海軍はここに3つのさく井を掘り水源としました。これが現在の三坂地水源地の起源ですが、あくまで仮設的な水源地という位置づけで取水量も呉鎮守府水道の中では一番少ない水源地でした。
その後、昭和に入り広海軍工廠が近代化・拡張が進み工業用水が不足してきたため、新たに二級水源地や石内浄水場などが増設されました。
太平洋戦争終戦後、ポンプ技術の発達等により取水量は増えましたがそれでも二河峡取水口と同程度の取水量しかありません。
しかし、近年黒瀬川上流の郷原町や東広島市の人口増加による生活排水の増加・下水道の整備不足により水質が悪化し二級水源地と石内浄水場は水源として使えなくなってしまいましたが、地下水を水源とする三坂地水源地は清潔な水源として現在でも取水されています。
備考 |
・他の水源地と違い住宅地のド真ん中にあるのでかなりわかりにくい ・国道375号線から行く場合は三坂地小入口交差点を目印にするといい ・呉鎮守府水道については二河峡取水口(呉鎮守府水道)のページへ |
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住所 |
広島県呉市広弁天橋町9-2 |
駐車場 | なし |
トイレ | なし |
竣工 | 大正10年 |
公開 | 非公開 |
登山難易度 | - |
サイト |
- |
分類 | 軍用水道 |
アクセス |
・JRバスおよび広島電鉄バス「弁天橋」バス停から徒歩5分 |
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