戸田本店
音頭の瀬戸の倉橋島側にある明治28年創業の老舗料亭
創業120年以上は広島県内でも最古の類に入る料亭です。呉鎮守府をはじめ日本海軍の高官がよく利用していた料亭で、連合艦隊司令長官山本五十六も常連だったという名実ともに「海軍さんの料亭」です。
また、海軍士官の手記等にもよく名前が出てくる料亭で上官からここに招待されることは海軍士官の憧れでした。
創業時は2階建てで入口も山側にありましたが大正時代に3階部分を増築し現在の3階建てとなりました。また、その際入口が音頭の瀬戸側になりました。
芸予地震以前は宿泊もできていましたが現在は食事のみになっています。
3階1号室
戸田本店はかの連合艦隊司令長官である山本五十六もお気に入りの店で、この3階の1号室(最上階の角部屋)は山本五十六がよく利用した部屋です。
この部屋だけは欄間の透かし彫りがほとんどなく隣の部屋とは廊下で仕切られているので、音が外に漏れにくいような造りになっています。国家レベルの海軍高官同士の密談がおこなえるような特殊な造りです。
部屋の趣もさることながら、この辺りの創意工夫が海軍御用達料亭になった理由なのかもしれません。
1号室からの眺め
目の前が音頭の瀬戸なので眺めが良いのはもちろん、時間を忘れて行き交う船を見るのが至福の時間です。
山本五十六もここから音頭の瀬戸を行き交う船を眺めたのかも知れません。
2階
こちらは2階の部屋で宴会場という感じです。
皇族の方が来店された時はこの部屋が使われたそうです。
刀傷
2階の部屋にあります。
太平洋戦争中に南方に出征する海軍士官が、送別会で酒に酔って刀を振り回してつけた傷『刀傷』が今でも残っています。
備考 |
・目当ての部屋は埋まっている可能性があるので電話予約して来店するのが無難 ・呉市生活バスは倉橋島を周回する路線なので呉駅から行く場合は広島電鉄バスに乗ること ・最短距離で行きたいなら清盛塚バス停で下車するといい ・同じ海軍さんの料亭として呉市街地に五月荘がある ・近くに音戸の瀬戸と音戸大橋と音戸渡船がある |
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住所 |
広島県呉市音戸町坪井1丁目1-29 |
駐車場 | あり(要予約) |
トイレ | あり |
竣工 | 明治28年 |
公開 | 常時(店休日あり) |
登山難易度 | - |
サイト | |
分類 | 観光地 |
アクセス |
・広島電鉄バス「清盛塚」バス停から徒歩4分 ・呉市生活バス「音戸」バス停から徒歩すぐ |
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