福屋八丁堀本店
中心部の繁華街にある老舗百貨店
福屋は昭和4年10月、広島発のデパートメントとして広島市中心部に当時としてはめずらしい鉄筋コンクリート4階建てで創業しました。
6年後の昭和10年に東洋一の軍港といわれていた呉市に支店をオープンします。当時の呉海軍工廠の給料日には買い物をしようとする工員とその家族が大量に押し寄せてして大混乱になり、警察が出動する騒ぎになるほどの繁盛でした。
広島市の八丁堀本店は昭和13年4月に現在の姿である地下2階地上8階建ての新館へ建て替わりました。当時、広島市では8階建ての建築物はめずらしく市民からは「白亜の殿堂」と呼ばれ親しまれました。
太平洋戦争戦時中は頑丈であるという理由から陸軍や統制会社に接収され、戦争末期は空襲の標的にされないため外壁を黒く塗られていました。
昭和20年8月の原子爆弾投下の際は爆心地から710mの近距離にあり勤務中の職員・軍人・動員学徒の多くが亡くなりました。また、地下の電信電話措置局は水道管破裂により水浸しとなりましたが何とか倒壊は免れましたが、原子爆弾投下から約1ヶ月間は被爆者の臨時救護所として使われました。
太平洋戦争終戦5ヶ月後の昭和21年1月に早くも営業を再開します。その後は広島市の復興と共に売り場を広げ昭和26年には戦前の売り場面積を回復しました。
昭和47年に外壁を改装し現在の姿となり、建設から80年以上経った現在も被爆建物でありながら百貨店として営業を続けています。
備考 |
・市街中心部にあるためアクセスは抜群に良い ・建物が大きいため写真を撮るなら東急ハンズ前(案内板がある辺り)から撮ると綺麗に撮れる ・となりの広島三越は一体化しているように見えるが別の百貨店である ・呉市のれんが通りに福屋の呉支店がある ・近くに臨時帝国議会仮議事堂跡と中国憲兵隊司令部跡がある |
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住所 |
広島県広島市中区胡町6-26 |
駐車場 | あり(有料) |
トイレ | あり |
竣工 | 昭和4年 |
公開 | 常時(店休日あり) |
登山難易度 | - |
サイト | |
分類 | 被爆遺構、観光地、広島県建物100選 |
アクセス |
・広島電鉄路面電車「八丁堀」電停から徒歩すぐ ・広島バス「八丁堀」バス停から徒歩すぐ |
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