尾道の防空壕跡と遺構

ページ名:尾道の防空壕跡と遺構

尾道

尾道は明治16年に制定された海軍条例によって瀬戸内海に鎮守府を置く計画の候補地としてあがります。

その後、西にある三原が暫定候補地となりますがもしかしたら「尾道鎮守府」が誕生していたかもしれません。さらにその後の調査でが最終的な鎮守府に決定されました。

鎮守府の候補地として挙がるだけあって坂が多く目の前に島がありますが、尾道と向島の間にある尾道水道は大型船が航行するには少し狭い海峡です。

防空壕跡

尾道にも防空壕跡はあります。

しまなみ海道で結ばれた因島(正面の向島のとなりの島)は戦争末期の昭和20年3月と7月に空襲を受けました。

因島には軍需工場や陸軍の造船工場・捕虜収容所などがあり、それらを守るため高射砲なども配備されていたため標的になったものと思われます。この空襲については公の資料にはほとんど残っておらず現在でも正確な死者数すら判明していません。

その因島空襲もあってか、ここ尾道でも防空が掘られています。素掘りで中はとても狭く大人は這って入れるくらいの大きさで、通称「たこつぼ」と呼ばれる防空壕です。

喫茶ゆーゆー(旧大和湯)

尾道商店街にある喫茶店

元は明治末期に開業した木造2階建て銭湯で小説家の志賀直哉も通ったという老舗銭湯でした。

現在は改装してお土産屋と喫茶店になっていますが、外観は元より店内も銭湯時代の脱衣所やロッカー・鏡などが残っているので遺構好きなら見て損はないです 。

尾道にはこういう昔ながらの銭湯が多数残っています。

尾道商業会議所記念館

同じく尾道商店街にある市の重要文化財

前身の『尾道商工会議所』は明治25年に日本で30番目に建てられた商工会議所でした。

その尾道商工会議所30周年を記念して大正12年に建てられたのがこの尾道商業会議所記念館で、現存する鉄筋コンクリートの商工会議所としては日本最古のものです。

その後、平成11年に所有者が尾道市へ寄贈し平成18年から一般公開されています。

大正ロマン漂う洋風建築様式と吹き抜けの吹き抜けの階段状議場は良い雰囲気ですが、利用料を払えば誰でも貸館として使えるところもすごいですね。

ダイヤル式金庫

尾道商業会議所記念館にあります。

尾道商工会議所で使用されていたダイヤル式金庫です。

目盛りが数字でなく「イ」「ロ」「ハ」表示になっているめずらしいものです。

みはらし亭

大正10年建築の木造2階建の別荘

千光寺の下という高いところにあるため尾道水道側の眺めは絶景だそうです。

戦後一時旅館として営業していましたが空き家となり平成28年にゲストハウスに改装されました。

因島へ渡る渡船

尾道水道を渡る渡し舟

呉の音戸の瀬戸と同じように狭い海峡ゆえ渡船があります。

東西に長い尾道水道という場所柄、最盛期は9つの航路がありましたが現在では3航路となっています。

また音戸の瀬戸と同じく橋もありますが尾道駅から行くとかなり大回りになるため、いまだに庶民の足として渡船を利用する人は多いようです。

ちなみに、橋の方は『尾道大橋』といい、しまなみ海道の出発点としてサイクリングを楽しむ人には有名なコースとなっています。

 

備考

・尾道全景や尾道水道は千光寺公園の展望台からよく見える

・千光寺公園へ向かうには千光寺山ロープウェイを利用した方が早い

・防空壕跡は猫の小道の中にある

・ゆーゆーの店内は撮影禁止

・尾道には他にも市立美術館や映画資料館など観光地があるので興味があれば観光するといいかも

住所

駐車場 あり
トイレ あり
竣工 不明
公開 常時
登山難易度
サイト

https://www.city.onomichi.hiroshima.jp/

分類 遺構、観光地、重要文化財、広島県建物100選
アクセス

・尾道駅から徒歩18分

・おのみちバス「長江口(千光寺下)」バス停から徒歩すぐ


千光寺公園展望台

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防空壕跡

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ゆーゆー

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尾道商業会議所記念館

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みはらし亭

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