音戸の瀬戸
瀬戸(せと)とは海峡の意味で『音戸の瀬戸』は警固屋(本州)と倉橋島の間にある小さな海峡のことです。
元々は干潮時に陸続きになるような砂州地形でしたが、海運の便を良くするため平安時代に平清盛が掘削して海にしたといわれています。
音戸の瀬戸は船舶が航行可能幅が70mしかない非常に小さな海峡です。また、潮の流れも速いことから海上交通の難所として知られています。
しかし、広島・呉から大阪方面に抜ける最短ルートであるため古来より瀬戸内海航路の要所として船舶通行量は多く、現在も1日約700隻の船舶が航行しています。
なお、音戸の瀬戸に橋が架けられて自動車等で往来できるようになったのは太平洋戦争終戦後の話で、戦前戦中は倉橋島に行くには船で行くしかありませんでした。
音戸大橋
昭和36年に開通した音戸の瀬戸にかかる橋
倉橋島の経済は本州に依存しており倉橋島民の通勤・通学の渡峡負担と渡船往来回数は相当なものでした。
交通の便をよくするため、また観光で本州から人を呼び込むためこの音戸大橋がかけられました。航路を確保できるよう両側の道路を螺旋状にして橋下を広く開けた造りになっています。
なお、現在は無料で通れますが昭和49年までは有料道路でした。
第二音戸大橋
平成25年に開通した新しい橋
倉橋島の生活を一変させた音戸大橋でしたが、モータリゼーションの発達とマイカー普及により慢性的な交通渋滞に陥っており、打開のため新しくこの第二音戸大橋がかけられました。
幅は片側二車線と音戸大橋の倍を確保しつつ安全面と景観を損ねないようにさまざまな工夫がされています。
余談ですが、音戸(倉橋島)の人々は「第二音戸大橋」と呼び警固屋(本州)の人々は「警固屋大橋」と呼ぶという論争が起こったため、間を取って『日招き大橋』という愛称にしたそうです。
第三音戸大橋
第二音戸大橋の倉橋島側入口の近くにあります。
国道487号線にある歩道橋で正式名称は『坪井広場横断歩道橋』といいます。
他2つの音戸大橋と違って小さく歩行者専用ですが、観光の名所にするためにこの通称がつけられたものと思われます。
また、近くに第二音戸大橋で使われた大型ジョイントが展示されています。
備考 |
・写真を撮るなら高烏台公園へ行く道中か第三音戸大橋からがおすすめ ・音戸大橋の倉橋島側入口の近くに平清盛を祀った清盛塚がある ・音戸大橋の本州側入口の近くに音戸の瀬戸公園と文学作家碑群がある ・音戸大橋と第二音戸大橋の間に音戸渡船がある ・近くに戸田本店がある |
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住所 |
音戸大橋:広島県呉市警固屋8丁目9 第二音戸大橋:広島県呉市音戸町1 第三音戸大橋:広島県呉市音戸町坪井1丁目4-1 |
駐車場 | 音戸大橋入口(本州側)にあり |
トイレ | 音戸大橋入口(本州側)、第三音戸大橋にあり |
竣工 | 昭和36年、平成25年 |
公開 | 常時 |
登山難易度 | - |
サイト | |
分類 | 観光地、インフラ |
アクセス |
・広島電鉄バス「音戸渡船口」バス停から徒歩5分 ・広島電鉄バス「清盛塚」バス停から徒歩5分 |
音戸大橋
第二音戸大橋
第三音戸大橋
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