魚見山隧道

ページ名:魚見山隧道

魚見山隧道(うおみざんずいどう)

魚見山隧道は国道31号線にある川原石と吉浦を結ぶ860mのトンネル。呉市から広島市に向かう道路のトンネルとして長年使われています。

元々は太平洋戦争開戦の昭和16年に、軍都広島市と軍港呉を結ぶ道路の一部として着工しました。太平洋戦争末期の昭和20年1月に戦局悪化を受けて工事は中断され、終戦まで海軍の地下航空機工場に転用されました。

太平洋戦争終戦後、復興のため広島市-呉市間の道路にはこのトンネルが必要ということになり終戦翌年の昭和21年に工事を再開しました。

太平洋戦争を挟んで実に4年6カ月の工期を経て、昭和22年12月に竣工しました。開通に際しては進駐軍を招いての開通式が大々的に行われました。

昭和40年にはトンネル内の汚染空気を吸引排気する送風機が設置され、魚見山の中腹に排気口が掘られるなど近代化改修が施されます。

現在、広島市と呉市の道路は広島呉高速道路(クレアライン)が最速ですが、有料を嫌う業務用自動車などはこちらを通るためいまだに交通量が多いトンネルとなっています。

余談ですが、この魚見山隧道は昭和53年の庄原市の中山トンネルが完成するまで「広島県で一番長いトンネル」でした。

良い子橋

魚見山隧道の手前にある橋で国道31号線の上に架かる橋です。
めずらしい名前の橋ですが、近くに小学校があり通学路として架けられたので、このような名前になったという由来があります。

 

備考

・川原石駅から西へ歩いて大きな道路(国道31号線)に出れば目立つのですぐ見つかる

・よい子橋の上からよく見える

・魚見山は近郊登山の山としても有名である

・同じ太平洋戦争中に着工し工事中断後に海軍倉庫に転用されたトンネルとして長ノ木隧道がある

・近くに呉線の目隠し板の支柱水ヶ迫川橋梁跡がある

住所

広島県呉市新宮町13

駐車場 なし
トイレ なし
竣工 昭和22年
公開 常時
登山難易度
サイト

分類 インフラ、海軍工廠
アクセス

・川原石駅から徒歩5分

・広島電鉄バス「海岸四丁目」バス停から徒歩2分


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