灰ヶ峰展望台(灰ヶ峰防空砲台跡)
呉市の象徴的な山である灰ヶ峰
「呉市で2番目に高い山」こと灰ヶ峰ですが太平洋戦争中は山頂に呉鎮守府所属の防空砲台がありました。
砲台は基本的に山の上に作られますがここ灰ヶ峰は標高737mと周りの山に比べて飛び抜けて高い山です。しかし、海軍の砲台があることから太平洋戦争終戦まで一般人の立ち入りは禁止されていました。
灰ヶ峰に防空砲台を作る計画自体は戦前からありましたが、昭和17年に防空砲台として竣工し『四〇口径三年式8cm高角砲』2門が高烏台砲台から移設配備されました。
戦争末期の昭和20年になると8cm高角砲2門から戦艦大和に搭載された高角砲と同じ『四〇口径八九式12.7cm連装高角砲』2門に換装されました。
現在は東側の高角砲の基礎部のみ残っており展望台に再利用されていますが、西側の高角砲は駐車場にするため取り壊されています。
余談ですが、灰ヶ峰の標高737mというのは呉市の郵便番号の上3ケタと同じというのが地元の人の豆知識となっています。
灰ヶ峰気象レーダー観測所(兵舎跡)
市街地からも見える灰ヶ峰のシンボル的な気象レーダー観測所
戦時中はここに防空砲台の兵舎がありました。
戦後すぐに米軍のレーダー基地となり、現在は広島地方気象台の気象レーダーが置かれています。
展望台から望む呉市街地
灰ヶ峰は標高737mと周りの山に比べて飛び抜けて高く、周囲にさえぎる物がないため天候の良い日は倉橋島や江田島の辺りまで見えます。
夜景
八九式12.7cm連装高角砲
ナウル共和国に残る四〇口径八九式12.7cm連装高角砲の実物
灰ヶ峰防空砲台に配備された高角砲と同型のものです。
備考 |
・最寄りのバス停から徒歩で片道1時間30分かかる上にバスの便数も非常に少ない ・現実的にみて自動車やバイクがなければ呉駅からタクシーを使った方がいい ・登山道もあるが本格的な登山道になっている ・ガイドブック等には「夜景が綺麗」と書かれているが街灯がまったく無い上に人がいないので夜は行かない方がいいかも ・初日の出のスポットとしても有名だが駐車場が6台分しかないので毎年大晦日は大混雑する 4項目の写真は呉市フォトバンクより引用 5項目の写真はナウル共和国政府観光局@nauru_japanのフリー素材より引用 |
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住所 |
展望台:広島県呉市荘山田村1708 灰ヶ峰気象レーダー観測所:広島県呉市栃原町73-2 |
駐車場 | あり(台数は少ない) |
トイレ | あり |
竣工 | 平成17年 |
公開 | 常時 |
登山難易度 | かなり難しい |
サイト | |
分類 | 砲台跡、日本夜景遺産 |
アクセス |
・広島電鉄バス「神山峠」バス停から徒歩1時間30分 |
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