特設警備隊広島西部第二部隊慰霊碑
特設警備隊とは太平洋戦争末期の本土決戦に備えて陸軍が編成した臨時部隊
特設警備隊は主にインフラの警備にあたる部隊で、通常は少数の幹部隊員が常駐し有事の際は隊員が召集され戦闘を行います。
広島西部第二部隊は旧広瀬国民学校に駐屯しており隊員と動員学徒兵約250名が所属していました。昭和20年8月6日の原子爆弾投下の際は爆心地から1100mの距離であったため多数が犠牲になりました。
この慰霊碑は被爆死した特設警備隊広島西部第二部隊を慰霊するために建立されました。慰霊碑のある場所が広島西部第二部隊が駐屯していた旧広瀬国民学校ですが、現在は学校は無くなっており慰霊碑のみが残っています。
広島県防空機動隊員慰霊碑
防空機動隊とは空襲の被害軽減のため灯火管制・通報・消防・救護等を行う部隊
防空機動隊は日中戦争中の昭和12年という早い段階で防空法により制定されました。上記の特設警備隊は陸軍が組織した部隊ですが、防空機動隊は県知事によって任命された民間人の組織です。
この慰霊碑は原子爆弾や戦争で犠牲になった隊員を慰霊するために太平洋戦争終戦後の昭和22年に建立されました。
慰霊碑としては非常にめずらしい木製で『広島県防空機動隊員慰霊碑』と記されていますが、木製のため現在は風化により読めなくなっています。
なお、日本本土への初めて空襲が行われたのは太平洋戦争中の昭和17年のドーリットル空襲でした。
備考 |
・特設警備隊広島西部第二部隊慰霊碑は広瀬北町の天満川沿いにある ・広瀬国民学校は現在の広瀬小学校となっているが場所が少しちがう ・防空機動隊慰霊碑は中区土橋町の浄国寺にある ・他の広島県防空機動隊員の慰霊碑としては三滝寺に広島県防空機動隊戦病没者慰霊碑がある |
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住所 |
特設警備隊広島西部第二部隊慰霊碑:広島県広島市中区広瀬北町9-1 防空機動隊慰霊碑:広島県広島市中区土橋町2-4 |
駐車場 | なし |
トイレ | なし |
竣工 | 昭和57年/昭和22年 |
公開 | 常時 |
登山難易度 | - |
サイト |
- |
分類 | 記念碑 |
アクセス |
特設警備隊広島西部第二部隊慰霊碑: ・広島電鉄路面電車「寺町」電停より徒歩5分 ・広島交通バス、中国JRバス「広瀬町」バス停より徒歩3分 防空機動隊慰霊碑: ・広島電鉄路面電車「土橋」電停より徒歩3分 ・広島交通バス「本川町」バス停より徒歩5分 ・広島バス「河原町」バス停より徒歩5分 |
特設警備隊広島西部第二部隊慰霊碑
広島県防空機動隊員慰霊碑
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