安浦海兵団
安浦海兵団は戦争後期に本土防衛のため呉鎮守府が設立した新兵教育組織
呉鎮守府の新兵教育組織である海兵団は、すでに呉海兵団がありましたが国際情勢の緊迫化を受け、兵力増強のため兵員養成地の拡充が決定されます。
昭和14年に安浦町が海兵団新設の候補地にあがりますが、誘致で大竹市に負けてしまい開戦3年後の昭和19年9月にようやく安浦町に海兵団が新設されます。
安浦海兵団には庁舎の他に14棟の兵舎・講堂・船艇置場・工業所・病舎・烹炊所等がありました。また、三津内海駅(現在の安浦駅)のすぐ南に衛門があり駅直結の海兵団であったことがわかります。
安浦海兵団では戦争後期の新兵教育とあって訓練期間は短縮され、訓練は非常に厳しくなされました。当時を知る人によると「当たり前のように毎日殴られた」「殴られた思い出しかない」と言います。
太平洋戦争末期の昭和20年8月、広島市に原子爆弾が投下された際には救護に出動したとの記録が残っています。
なお、海兵団誘致に成功した大竹市には昭和15年に大竹海兵団が創設されました。
写真1枚目が衛門のあった安浦駅南の交差点です。
安浦海兵団跡之碑
安浦海兵団跡地に残る記念碑
月見公園遊潮池
安浦港とつながっている遊潮池
かつてここは安浦海兵団の船艇置場がありました。現在は公園となっています。
備考 |
・記念碑は安浦駅の近くにある晴海園自治会館(安浦まちづくりセンター三津口分館)にある ・記念碑は安浦駅から真南ではなく1つ東の通りにある ・安浦海兵団の専用水道として安浦駅北西の山中に配水池(未完成)と当時の水道管があるが非公開なので見ることはできない ・安浦海兵団所属の小規模の防空砲台跡があるらしいが詳細不明 ・同じ呉鎮守府の海兵団として大竹市の大竹海兵団跡之碑と呉市の海上自衛隊呉教育隊(旧呉海兵団)がある ・近くに安浦港防波堤(武智丸)がある |
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住所 |
広島県呉市安浦町中央5丁目1-8 |
駐車場 | 安浦駅にあり |
トイレ | 安浦駅にあり、月見公園にあり |
竣工 | 昭和19年 |
公開 | 常時 |
登山難易度 | - |
サイト |
- |
分類 | 基地跡、記念碑 |
アクセス |
・安浦駅から徒歩2分 |
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