坪井(戦艦伊勢終焉の地)
倉橋島の北東端
戦艦伊勢は伊勢型戦艦1番艦として大正時代に就役し、太平洋戦争中に後部を空母に改造した世界でもめずらしい航空戦艦です。
太平洋戦争末期の昭和20年2月、南方での激戦にも生き残り呉湾へ帰投しましたが、海軍にはすでに戦艦伊勢を動かす燃料が無く3月の呉軍港空襲で損害を受けてここ坪井へ移動しました。
しかし、昭和20年7月の第二次呉軍港空襲で再び空襲を受け大損害を被って大破着底し終戦を迎えました。この戦闘でおこなった主砲射撃が日本海軍最後の戦艦による主砲射撃となりました。
島と島の間の狭い海峡を忙しそうに船が行き交うという呉湾ではよく見る景色ですが、ここでも1つの艦が終焉を迎えたと思うと感慨深いものがあります。
また、姉妹艦の戦艦日向もとなりの情島で空襲を受け大破着底し終戦を迎えています。
右奥に見えるのは旧呉海軍工廠製鋼部です。
旧戦艦伊勢日向浮揚解撤記念碑
太平洋戦争終戦後、戦艦伊勢を引き上げて解体した際に建立された慰霊碑
また、第二次呉軍港空襲では戦艦伊勢だけで573名もの戦死者がでたため、戦死者を慰霊するための観音菩薩像も建立されています。
戦艦日向はとなりの情島が終焉の地ですが、戦艦伊勢の姉妹艦であるため共に合祀されています。
余談ですが、平成13年の芸予地震で菩薩像が動いて向きが変わってしまい「戦艦伊勢が着底した方角を向いている」といわれています。
備考 |
・海岸線は市営坪井アパート前から海が見える(そこ以外は私有地や企業敷地なので入れない) ・上から見たいなら坪井大橋かひまねきテラスからがよく見える ・記念碑と菩薩像は坪井自治会館の裏にある ・長迫公園(旧海軍墓地)にも戦艦伊勢の慰霊碑がある ・呉駅から直通のバスで来る場合は清盛塚バス停で降りること ・大和ミュージアムに弾薬箱と救急箱が展示されている ・姉妹艦の戦艦日向の終焉の地である情島はここから見ることはできない ・近くに渡子の防空壕跡と音戸漁港のコンクリート船と音戸の瀬戸がある |
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住所 |
広島県呉市音戸町坪井2丁目7-11 |
駐車場 | なし |
トイレ | なし |
竣工 | - |
公開 | 常時 |
登山難易度 | - |
サイト |
- |
分類 | 艦艇終焉の地 |
アクセス |
・呉市生活バス「坪井」バス停から徒歩すぐ ・広島電鉄バス「清盛塚」バス停から徒歩18分 |
戦艦伊勢終焉の地
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戦艦伊勢日向浮揚解撤記念碑
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