大入魚雷遠距離発射場跡
大入(だいにゅう)魚雷遠距離発射場は戦前阿賀南の海岸沿いにあった海軍の魚雷開発施設
魚雷遠距離発射場は元は呉海軍工廠魚雷実験部の1つで呉湾から大正時代に移転してきました。
この施設では海軍が開発した魚雷の試験を行っており、元々呉湾を出入りする船舶が増えたため危険という理由で移転されてきました。しかし、ここでも阿賀港や広などの港が近く民間船に試験中の魚雷が当たり死傷者がでるなど事故が起こりました。
昭和に入ると魚雷の性能が上がり航続距離も伸びたため、瀬戸内海の島に囲まれたこの試験場では発射試験が次第に難しくなっていきます。
そして、昭和14年に射程距離の長い『九三式魚雷』が開発されると完全に射線が取れなくなり、試験場は山口県大津島へ移転されました。
太平洋戦争終戦後、昭和25年の旧軍港市転換法により跡地は民間企業となり突堤のみ遺構として残っています。
また、近くにある大冠(だいかん)中学校は大入魚雷遠距離発射場の工員宿舎の跡地に建てられたもので、元々は呉海軍工廠沖田寮という名前でした。
突堤
備考 |
・突堤は民間企業の敷地内なので入れない ・バスで行く場合は安芸阿賀駅から乗った方が近い ・大冠中学校は廃校となっているが最寄りバス停は「大冠中学校前」バス停で大丈夫 ・同じ県道66号線沿いに冠崎砲台跡と呉海軍工廠長郷地下工場跡がある |
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住所 |
広島県呉市阿賀南8丁目39-31 |
駐車場 | なし |
トイレ | なし |
竣工 | 大正12年 |
公開 | 非公開 |
登山難易度 | - |
サイト |
- |
分類 | 基地跡、海軍工廠 |
アクセス |
・呉市生活バス「大冠中学校前」バス停から徒歩すぐ |
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