大麗女島

ページ名:大麗女島

大麗女島(旧大麗女島燃料置場)

大麗女島(おおうるめじま)は呉湾にある島

ここには大正11年に海軍軍需部の地下燃料庫である『大麗女島燃料置場』が建設されました。海軍鎮守府のある呉湾の入口に位置し、比較的大きい島であるという理由からの建設でした。

太平洋戦争末期には、空襲を避けて兵器製造を継続するため呉海軍工廠造船部大麗女島工場となりました。ここでは特殊潜航艇『蛟龍』の生産されました。

蛟龍は元々は『甲標的(こうひょうてき)』という敵の港湾に潜入して攻撃を行う補助兵器として開発されました。その後、5人乗りの小型潜航艇で2本の魚雷を搭載し攻撃を行う本土決戦用の特攻兵器として改良され、戦争後期の昭和19年9月に大量生産が決定しました。

昭和20年5月よりここ大麗女島工場で燃料庫トンネルを拡張し工員100名体制で生産がはじまりました。戦争末期の空襲激化と物質不足により他の工場では生産が難航する中、地下に工場がある大麗女島工場は終戦まで順調に生産が行われました。

太平洋戦争終戦後は進駐軍の弾薬庫として転用された後、海上自衛隊に引き継がれ現在も海上自衛隊の燃料庫として使用されています。

写真3枚目と4枚目が燃料庫だったトンネルを蛟龍生産工場に転用したもので、外からは3つのトンネルが確認できます。

小麗女島(旧小麗女島第二見張所)

大麗女島のとなりにある小さな島

現在は灯台になっている位置に見張り所があり呉湾に入ってくる船舶をチェックしてました。

 

備考

・島全体が海上自衛隊の敷地であるため上陸することはできない

・小麗女島も上陸する手段はないと思われる

・島が見たいだけなら呉湾が見えるところなら大体の場所から見える(アレイからすこじま公園からも見える)

・一番近くで見えるのは呉港と江田島小用港の間を運行する旅客船の中からがよく見える

・蛟龍の生産工場として他にも大浦崎公園(P基地跡)がある

住所

広島県呉市若葉町(?)

駐車場
トイレ
竣工 大正11年
公開 非公開
登山難易度
サイト

分類 遺構、基地跡
アクセス

(島に上陸する方法はない)


大麗女島

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小麗女島

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