雑魚場疎開地跡

雑魚場疎開地跡

雑魚場町（ざこばちょう）は、現在の広島市中区国泰寺町の一部と小町の一部の旧地名

雑魚場町のとなりには広島市役所があります。太平洋戦争中の市役所は空襲時の消火・避難指揮所として機能するため、市役所への火災の延焼を防ぐ目的で雑魚場町は建物疎開地となりました。

『建物疎開』とは空襲時の火災延焼を防ぐため、事前に建物を取り壊し空き地にすることです。当時の一般的な家屋は木造住宅が主で火災に弱いことも理由の一つでした。

建物疎開作業には地元の義勇隊や勤労学生・動員学徒が参加しました。

昭和20年8月6日の原子爆弾投下当日も、約2,500人の学生が作業に従事しており、多くが犠牲者となりましたが、ほとんどが動員された女学生でした。

また、雑魚場町には建物疎開の取り壊しを免れた広島南部教会という洋風建築物も存在しましたが、原子爆弾の爆風により全壊し現在は存在しません。

余談ですが、雑魚場とは雑魚（ざこ）等の大衆魚を扱う魚市場のことで日本各地に地名として残っています。かつてこの辺りも魚屋が多い場所だったかもしれませんが詳細不明です。

殉国学徒之碑

雑魚場町の建物疎開に従事して亡くなった3つの女学校の学生の慰霊碑

 

備考	・向かいの国泰寺中学校に広島県職業安定行政原爆被爆殉職者慰霊碑がある ・近くの広島市役所に広島市役所旧庁舎資料展示室がある ・近くに広島大学旧理学部1号館（旧広島文理科大学本館）がある
住所	広島県広島市中区国泰寺町１丁目９－３２
駐車場	なし
トイレ	近くの広島市役所にあり、近くの広島市中区役所にあり
竣工	－
公開	常時
登山難易度	－
サイト	https://www.city.hiroshima.lg.jp/
分類	記念碑
アクセス	・広島電鉄路面電車「市役所前」電停から徒歩5分 ・広島バス「市役所前」バス停から徒歩5分 ・広島電鉄バス、広島バス「竹屋町西」バス停から徒歩8分

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