旧澤原家住宅(三ツ蔵)
旧長ノ木街道に面した国の重要文化財
澤原家は江戸時代から続く呉市の庄屋でこの独特の外観の蔵も旧澤原家のものです。
灰ヶ峰への入口という市街地寄りの場所にありますが、太平洋戦争末期の市街地への空襲では奇跡的に被害を受けませんでした。
また、前蔵ばかり有名ですが江戸時代からある前座敷も貴重な建築物で、初代呉鎮守府長官が呉鎮守府長官官舎が完成するまでこの前座敷を仮住居とした記録も残っています。
今日では呉鎮守府開庁以前の呉市の文化遺産として非常に貴重な建築物となっています。
澤原為綱翁之像
澤原為綱は明治時代の澤原家の実業家
澤原為綱は海軍呉鎮守府開庁に尽力したほか広島市の水道敷設にも尽力し、明治11年に安芸郡長に就任した後、広島県多額納税者として明治23年には貴族院議員にもなりました。
その功績を称え没後の昭和8年二河公園に銅像が作られました。その後、昭和58年のクレアライン(広島呉道路)建設のため歴史の見える丘に移設されました。
しかし、肝心の銅像は太平洋戦争中の金属回収令で徴収されたため移設前にすでに台座のみとなっていました。
余談ですが、呉市民にとって澤原為綱といえば「すごいお金持ちの人」というイメージです。
備考 |
・三ツ蔵と澤原為綱翁之像は常時見学可能 ・今西通りから胡町公園を左に曲がれば看板があるのでそちらから行くとわかりやすい ・前座敷は不定期で行われる特別公開時のみ見学できる |
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住所 |
広島県呉市長ノ木町3-15 |
駐車場 | なし |
トイレ | 近くの胡町公園にあり |
竣工 | 文化6年 |
公開 |
常時 |
登山難易度 | - |
サイト |
- |
分類 | 遺構、記念碑、重要文化財、広島県建物100選 |
アクセス |
・呉駅から徒歩25分 ・広島電鉄バス「東中央2丁目」バス停から徒歩3分 |
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