澎湃館(旧呉海軍工廠第一弾薬庫)
澎湃館は旧呉海軍工廠にあるお土産屋さん
この辺りは太平洋戦争終戦まで呉海軍工廠の倉庫(通称:赤レンガ倉庫)があり、この建物も呉海軍工廠の弾薬庫の一部でした。
元々は『呉海軍造兵廠予備艦兵器庫並預兵器庫』という名称で呉海軍工廠設立前の明治33年に建設されました。その後、明治36年の呉海軍工廠創設時に第一弾薬庫となりました。
太平洋戦争終戦後は、昭和25年の旧軍港市転換法によって民間企業に売却され倉庫として使用されました。平成30年に同企業がお土産屋さんへ改装し現在の姿となりました。
余談ですが、澎湃館の「澎湃」とは「水がみなぎって逆巻くさま、または物事が盛んな勢いで盛り上がるさま」という意味です。これは江田島の旧海軍兵学校の校歌の一部から取って命名されました。
内部
基礎と正面玄関のアーチは国会議事堂にも使われた倉橋島の御影石が使われています。また、レンガは明治時代のものでイギリス積みで作られています。
兵器庫や弾薬庫として使われていただけあって、外から見るより内部は広く作られています。
なお、本来は呉海軍工廠電気部魚雷倉庫のように奥行がありかなり広い倉庫でした。第一弾薬庫に変更後山側4分の3が取り壊され、現在残っているのは海側4分の1のみです。
鋳鉄製の柱
内部の柱は鋳鉄(ちゅうてつ)製で作られており梁は国産の松で作られています。鋳鉄とは溶かした合金を鋳型に流し込んで作る製法で鋼に比べて強度は劣りますが量産しやすい利点があります。
また、アレイからすこじま公園にある旧潜水艦桟橋の橋脚も鋳鉄で造られています。
鋳鉄柱が現存しているのは全国でもめずらく貴重な建物と言えます。
夜景
備考 |
・不定休なので必ずSNS等で営業日を確認して訪問すること ・店休日でも外観は見学可能 ・お土産の他にカフェと旧海軍や海上自衛隊に関する展示がある ・近くに旧呉海軍工廠とアレイからすこじま公園(旧潜水艦桟橋)と工廠神社がある |
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住所 |
広島県呉市昭和町6-6 |
駐車場 | あり、近くにアレイからすこじま公園駐車場もあり |
トイレ | 近くのアレイからすこじま公園にあり |
竣工 | 明治33年 |
公開 | 常時(店休日あり) |
登山難易度 | - |
サイト | https://hohaikan.thebase.in/ |
分類 | 海軍工廠、日本遺産、観光地 |
アクセス |
・広島電鉄バス「貿易倉庫前」バス停から徒歩すぐ |
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