ジャパンマリンユナイテッド呉事業所新宮工作部(旧第11海軍航空廠兵器部新宮工場)
呉湾を囲む造船工業地帯の西北部
旧呉海軍工廠地帯から呉湾を挟んで反対側の新宮町にかつて第11海軍航空廠兵器部新宮工場がありました。
第11海軍航空廠は広にある広海軍工廠の一部で太平洋戦争開戦の昭和16年に呉海軍工廠から独立し、当時の新技術であった航空機を製造・研究する工廠でした。その第11海軍航空廠の支廠として設置されたのがこの新宮工場でした。
新宮工場から見ると距離は対岸にある呉海軍工廠の方が近いですが、所属は広にある第11海軍航空廠ということになります。
新宮工場の作られた時期は不明ですが、ここでは海軍航空機の発着機器(航空母艦への発着制御装置や水上機の発射カタパルト)の製造を行っていました。
太平洋戦争末期は呉海軍工廠や第11海軍航空廠は重要目標として何度も空襲を受け徹底的に破壊されますが、新宮工場には空襲は無く無傷で終戦を迎えました。
太平洋戦争終戦後は、昭和25年の旧軍港市転換法により半分は呉市の下水処理場に、もう半分は造船会社であるジャパンマリンユナイテッド呉事業所が引き継いで使っています。
余談ですが、新宮工場では明石海峡大橋や瀬戸大橋などの橋梁を作っていた時期があり第二音戸大橋の橋梁もここで作られました。現在は橋梁は作っていません。
備考 |
・JMUの敷地内には入れない ・遺構が残っているかどうかは不明 ・バスで行く場合は海上保安大学校入口の道から入り浄化センター横の歩道を行くとショートカットできる ・近くに海上保安大学校(旧呉海軍工廠火工部)と新宮防空砲台跡がある |
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住所 |
広島県呉市光町5-17 |
駐車場 | なし |
トイレ |
なし |
竣工 | 不明 |
公開 |
非公開 |
登山難易度 | - |
サイト | |
分類 | 海軍工廠 |
アクセス |
・広島電鉄バス「海上保安大学校入口」バス停から徒歩3分 |
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