世界平和記念聖堂
世界平和記念聖堂は市内市街地にある教会
正式名称は『カトリック幟町教会世界平和記念聖堂』といい、ドイツ人神父フーゴー・ラッサールによって建てられたキリスト教の聖堂です。
元々ここには明治35年に建てられた幟町天主公教会がありましたが、昭和20年8月の原子爆弾投下により倒壊しました。
ラッサール神父は幟町天主公教会の神父であり、自身も原子爆弾投下で重傷を負いましたが「原爆で亡くなった人の慰霊と世界平和のため、広島市にシンボル的な聖堂が必要」と再建を訴えました。
太平洋戦争終戦後、ラッサール神父は世界各地のカトリック信者から莫大な募金を集め再建を開始し昭和29年8月に竣工しました。
全長57mで東端に花弁形平面のドラムを建ち上げ高さ45mの教会らしい鐘塔を備えた巨大な造りで、平面は東方を内陣とした三廊式バシリカ会堂です。内部には聖堂の他に礼拝堂と地下室を備えています。
また、ステンドグラス・パイプオルガン・鐘・大理石などは西ドイツ、ベルギー、オーストリア、ポルトガル、メキシコの各国から寄贈された物が使われています。寄贈品にはそれぞれの国の言葉で平和への祈りが刻まれています。
昭和56年には、平和記念公園を訪れたヨハネ・パウロ2世もこの世界平和記念聖堂を訪れ、その際に作られた記念の像が現在も残っています。
余談ですが、ラッサール神父は昭和23年に日本に帰化しており日本名は愛宮真備(えのみや まきび)と名乗りました。神父でありながら日本の座禅を教えに取り入れたことでも有名です。
備考 |
・内部は写真撮影禁止 ・現在も宗教施設として利用されている建物なので祭儀時の見学はなるべく控えるように ・市街地にあるので場所がわかりにくい |
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住所 |
広島県広島市中区幟町4-42 |
駐車場 | なし |
トイレ | なし |
竣工 | 昭和29年 |
公開 | 常時 |
登山難易度 | - |
サイト | |
分類 | 観光地、重要文化財、広島県建物100選 |
アクセス |
・広島電鉄路面電車「銀山町」電停から徒歩5分 ・広島電鉄バス「銀山町」バス停から徒歩5分 |
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