NIMPH

ページ名:NIMPH

 

ゲーム内にて最も難解(人によっては意味不明)な内容 & 巷では『サドル構文』として有名?らしいセシルのNIMPHに関する説明を掘り下げてみたいと思います。

管理人も含め、初めて彼女の話を読んだ時にはほぼ全員が頭上に?マークを乱舞させていたのではないでしょうか。

ストーリーを進めるなどしてある程度専門用語を含めた内容が理解できるようになった今、「もう一度丁寧に読み直してみればわかるのでは?」と思い立ち、本編の文章を丸写ししてみました。

すでに他所にて様々な議論 & 考察がされていると思いますが、管理人は一度もそれらを見聞きしたことがないため、どのような意見 or 納得のいくような解説があったかなどは全く知りません。

 

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NIMPH(ニンフ)

正式名称は『Neuro-Implanted Machine for Protecting Human』、各単語の頭文字をつなぎ合わせた略称 & ニケの脳に埋め込まれたナノマシンという設定です(直訳すると『人間を守る目的で脳神経に埋め込まれた機械』)

初出はCHAPTER.09の『NIMPH』で、エクシアがblablaにて詳細に説明してくれます(詳細はこちら

詳細は例の構文中(CHAPTER.21『頭の中の刃:B』)にて説明してくれますので、以下をお読みください

※主人公の「なぜNIMPHが危険なんだ?」以降、セシルとの通信内容を原文のまま列記していきます(他言語で表記した場合の問題だと思われますが、読点の位置が変だったりします)

 

それは、何も知らないからです。

人類は、NIMPHについて何も知りません。

「⋯⋯よく分からないんだが」

NIMPHを利用して記憶と情報を制御するのはあまりにも不安定です。

NIMPHは「まだ」人間である時に注入され、脳の情報をコピーします。

その後、NIMPHにコピーされた情報を処理し、ニケを作ります。

ほとんどのニケは人間だった時の記憶をすべて失います。

NIMPHに事前入力された情報と置き換えられるからです。

しかし、ニケになった後も人間だった頃の習慣、好み、趣味などが残る場合もあり、消えるはずだった過去の記憶が残っている場合もあります。

わずかな記憶の片鱗が残っていることもあれば数年分の記憶が、そのまま残っていることもあります。

まれに、すべての記憶が残っていることもあります。

あなたも知っていますよね。ニケによって、記憶の範囲に違いがあるということを。

「⋯⋯決して消えない強烈な記憶だからではないのか」

すでにその時点で、NIMPHの不安定性が証明されたも同然です。

NIMPHを通じて入力される行動ルールも勝手なものです。

代表的な例が「ニケは人間に危害を加えてはならない」。

これ、ちゃんと機能していると思います?

「⋯⋯そういえば、ニケによって違う気がする」

そうなんです。

人間に指1本触れられないニケもいれば、ゴム弾まで使えるニケもいます。もちろん、殺すことはできませんが。

ニケによって適用される範囲が違うとはいいますが⋯⋯いい意味でも、悪い意味でも、ニケの個性を尊重しすぎています。

インプットは全員同じなのにアウトプットがそれぞれ異なる。

これはすでに、安定性とはかけ離れた⋯⋯使えないものだと考えても差し支えありません。

NIMPHの基本機能は消去、記憶、上書き、だと言いますよね。

ですが、この中で意図した通りに作動しているものはありますか?

「しかし、意図的に特定の記憶だけを残すことに成功した例もある」

あるでしょう。でもそれがすべて成功したという証拠は?

「⋯⋯」

あまりにも不安定で、一貫性に欠けています。

「⋯⋯自由自在に使っていると思っていた」

 

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ここまでは話が理解できるため、「確かにそうだったね」などの意見が出ると思いますが、問題は以下からです

 

自転車を例に考えてみましょうか。

幅の広いタイヤに交換したい場合、もともとあったタイヤを外して、幅の広いタイヤに交換するでしょう。

もしくは、前方のライトをもう少し明るくしたい場合は、電球を交換したり、バッテリーを他のものに交換するでしょう。

その部分の構造を知っているからこそ、変えることができるのです。

でも、サドルは変えられません。

ブレーキが故障したら直せません。

自転車だということは理解していても、どの部分がどう作動しているのかを理解していないからです。

完成形の自転車の一部は改造できても、構造を把握できていない部分は、改造すらできないという話です。

当然、1から作るなんて夢のまた夢です。

人類にとって、NIMPHはそんな存在なのです。

「⋯⋯どうして構造が分からないんだ?」

分からないからです。

それが何なのか、どこから来たのか、誰が作ったのか、どんな構造で作動するのか、どんな副作用があるのか。

誰も知りません。

「⋯⋯」

コピー & ペーストは可能です。

少しの改造も。

しかし、それ以上は分かりません。

人類は、そんなものを使っているのです。

ニケの頭部には、そんなものが入っているのです。

「⋯⋯」

これが、私がNIMPHが危険だと言った理由です。

頭の中に入っている爆弾が、いつどんな問題を起こすか誰にも分かりませんから。

人類は便利だからという理由だけで、これを乱用しているのです。

私も便利だという点には同意します。しかし、あまりにも危険です。

 

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管理人も最初は全く理解不能でしたが、実際に書き起こしている時点で2通りの捉え方ができるのではないかと思いました(多少長くはなりますが、できるだけわかりやすく管理人的な考察をしてみます)

 

①「⋯⋯ちょっとセシル、何言ってんの? サドルやブレーキは交換 & 修理できるよね? ブレーキかけたら自転車が止まる構造くらい、ブレーキパッドなんかをよく観察して実際に動作確認とかすればすぐわかるんじゃないの?」

おそらくほぼ全ての方が、第一印象でこのような感想を抱いたのではないでしょうか(管理人もそうでした)

 

②「自転車だということは理解していても~」以降の話を、もう少し深く考えた場合

担当者が表現したかったのは、おそらく以下のような内容だったのではないかと(勝手に)思っています

 A:自転車(NIMPH)という名の乗り物があり、停止時はブレーキをかける(例えば消去に該当)、暗い場所はライトをつける(記憶)、座る場所はサドル(上書き)で、これらの操作 & 使用方法を覚えておけば問題ないことが判明している

 B:ただし、製作者・意図・目的・素材・構造など、上記3点以外の内容は一切不明という条件付き(問題さえ起きなければいいのですが、そんな都合のいいものはこの世に存在しません)

 C:そして何かの原因で動作不良 or 損壊(侵食)が発生して甚大な被害が出た or その可能性がある場合、該当部分を『修復』すればいいという判断はできてもその方法が全く分からない → つまり、除去もしくは隔離することすらできず、全体を丸ごと交換(脳の再洗浄)or 廃棄(ラプチャーのエサなど)でごまかしているだけで、彼女の言葉を引用するならば「使えないものだと考えても差し支えありません

 D:以上のことから、彼女が「1から(未知の領域を構造解析してワクチンに相当するものを)作るなんて夢のまた夢」と言った内容を理解してもらえる方向に持って行きたかったのかも?

 

蛇足ではありますが、多少強引に幽霊の話で例えるならば、以下のような感じになるのでしょう

・なぜ同じ幽霊でも西洋Ver.はお札の類が効かない(逆も然り)or  意味がないのか → 同じNIMPHなのにニケによって個体差(その地域に根付いている風習 & 宗教など)があるため

・なぜお札や呪符のような、特定の文字 & 記号を特殊な方法で書いた紙きれが幽霊などに有効とされているのか → いつ誰がどのような理由でそのような仕様にすれば効果がある(かもしれない)と検証したのか一切不明

・なぜ過去に『憑りつかれた』という経験 or 確証もないのに、体調が急に悪化して診察しても『異常なし』or 身辺で不幸な出来事が多発すればお祓いなどに行くのか → 原因すら分からないが、とりあえず『(実在すら眉唾物の)神頼み』しておけば快方に向かう(かもしれない)と思っているから

・なぜ実体を持たない霧のようなものが、直接危害を加えてきたり物を動かせたりするのか → 原理が分からない

・なぜ有史以来2000年近く経っても明確な理由(ほぼ夜に出現するなど)& 確実な対処(退治)方法が確立されないのか → 幽霊という得体の知れない何かが『いる』ことは理解していても、構造などが分からないため

・生前に深い恨みを抱いて死亡 or 戦争などにより無念の思いで命を落とした場合、必ず幽霊になるのか → そういう例もあるだろうが一貫性に欠ける

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