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プロファイル
基礎情報
【コードネーム】ケルシー
【性別】女
【戦闘経験】三年
【出身地】ロドス・アイランド
【誕生日】非公開
【種族】フェリーン
【身長】169cm
【鉱石病感染状況】
メディカルチェックの結果、感染者に認定。
能力測定
【物理強度】普通
【戦場機動】普通
【生理的耐性】普通
【戦術立案】■■
【戦闘技術】普通
【アーツ適性】標準
個人履歴
ケルシー、ロドスの上層部管理者の一人であり、ロドス医療事業のリーダーである。冶金学、社会学、アーツ学、考古学、歴史系譜学、経済学、植物学、地質学などの領域において広く深い見識を持つ。ロドスの一部作戦では医療要員として医学理論補助及び応急医療機材の提供を行うと同時に、ロドスの戦略指揮において重要な一人として各事業で活躍している。
健康診断
「私の診断結果は私が自ら判断しよう。諸君は他の助けを必要としている感染者に力を注いでくれ。」
ケルシーはそう言ってくれたが、最初の一言からして私をごまかそうとしている無駄話だって気づいたよ。
覚えておきなさい。誰かの助けが欠かせないというタイプの人間もいるってことを。ケルシーがまさにそう、自分のことはどうでもいい人だ。それがなぜ今まで生きているのかというと、単にやらなければならないことをやり遂げるまで死んではいけないと自分で判断しているからだ。自分を粗末に扱いすぎている。
もちろん、もちろんさ、彼女は強い。ケルシーならば自分の専門分野にも発言権を持っていると誰もが認めている。私らのような何年か仕事の経験がある人間だってそれはわかっている。でもね、一部の人間が必要としているのは専門家のアドバイスではなくて……ただただリラックスすることだよ。
他者の助けを必要としないという人は確かにいる。だけどだからといってそんな人たちが孤独であるべきだなんていうことはない。助けるって言っても、彼らに寄り添って、君はひとりじゃないよと教えてあげることだ。
もしこのメッセージを目にすることができるのなら、それはあなたがケルシーをそれなりに気にかけているという証明だろう。
だから、しゃんとして、頑張りなさい。クロージャばっかりに好き勝手させないことだ。
それと、そう、ケルシーは誰にも彼女の身体検査をさせないのは本当だ。
――分析報告が載っているはずのページに現れた謎のメッセージ。署名は人事部■■■
第一資料
クルビア、若い名前だ。
ヴィクトリアは軍の撤退を決意した。大して注目する必要もなかろう。
既に大勢は決した。
辺境領の公爵はきっと自身が熱中するこの事業の価値を高く見積りすぎたのだろう。ヴィクトリアが大貴族の個人的利益を考慮したことなど今まで一度でもあったか?こういう所が彼の愚かさなのだろう。他の公爵ならば表立ってこのような営みを行うことなどない。
この件は彼への非難を招き、彼は双方に敵を作ってしまった。彼にチャンスなどなかった。
天の定め、まさにそれだった。ガリアは今回ヴィクトリアに相当な圧力をかけた。辺境領公爵のこの戦争における失敗はまさにヴィクトリアの不可解な決定によるものだった。ヴィクトリアは彼に支援を行わなかったのだ。船の一隻すら派遣しなかった。
これは一種の傍観と言えよう。彼を殺すための傍観だ。ヴィクトリアの頭脳は一つだけではなかったのだ。
いずれにしても、ヴィクトリアは北西の荒野に留まっている都市たちを顧みる暇などなく、この戦争がクルビアを生み出すきっかけとなったわけだ。
機会?テレジア……ああ、そうかもしれない。新しい国の誕生はいつだってひとつの機会と言えるだろう。
しかし機会は時に災いの元と同義でもある。クルビアこそがカズデルを襲う次の災難をもたらすものであるかもしれない。
冗談はよしてくれ。今の私はそんなことなどしない、約束したはずだ……待ってくれ、もしかして私で遊んでいるのか?今の私はそのような人物ではないとわかっているはずだ。それに、もう昔とは違う。今では国一つ消すことなど、不可能に近い。
時は過ぎ去り、国は簡単には掌握できなくなった――誰もが源石エンジンがもたらす温度から自身の考えを汲み取っている。彼らは自分の顔を持つようになり、もう誰かの言いなりばかりではいかなくなっているのだ。
良いことかもしれない?そうだな、長く続ければそうかもしれない。
ガリアの覇業の実現はもう誰にも止められないのかもしれない。ヴィクトリアは既にいくつもの都市を立て続け失っている。
あの帝国たちが決断の狭間で過去を水に流して協力を選べたら話は別なのだが。有り得ないな。狂人、日和見主義者に奴隷主同士で?ふん。彼らにそんな協力ができていたら……
……いや、その通りだ。本当にそんな機会を掴み取る可能性だってある。未来を予知できるなどと宣う者がいるわけないからな。
第二資料
どうしてこんなことに。
どうしてこんなことになったんだ?
今回の途中離席で、おそらく私は大学を追い出されてしまうのだろう。だが今はそんなことに構ってはいられない。
【こちらはケルシーというリターニア学者より発信された緊急メッセージである。もしこのメッセージが届いたのならば、直ちに以下の手段を通じてトランスポーターに渡し、このメッセージを拡散させてください。
貴殿がメッセージの内容を知ることは阻止しない。
大きな災害がただいま発生した。
現時点その方角で判断すると、発生地点はイベリアにほかならない。全ての通信が途切れ、電流さえ私の持つ個人チャンネルから消えた。
雲が著しく変わった。海流?ただの海流や嵐がこのような結末を招くことなど有り得ない。
イベリアなのだ。
イベリア人にこのような災難を引き起こす力量はない。そしてエーギルは……エーギルの沈黙はただの傲慢に過ぎない。彼らの仕業でもないはずだ。
私の推測はこうだ。我々が前に目撃した生き物はエーギルの実験などではなかった。あれこそが海の現状だったのかもしれない。
島の住民たちが残した資料とあれとは完全に一致した。我々の悲しい推測が現実となったのだ。
イベリアは静寂に陥った。まるで南方地方がまるまる消えてしまったようだ。
具体的な状況を知るには、トランスポーターたちが今後もたらす情報を待つしかない。今私にできるのは、この結果を優先的に諸君に知らせることだけだ。
海辺のある国が不慮の災難に見舞われてしまった。
もしイベリアが海岸上の初の犠牲となったとすれば、エーギルの現状は……おそらくもっと残酷なものとなっているのだろう。諸君の無事を祈る。】
第三資料
魔王が死んだ。
バベルは崩れ落ちた。
我々はこの廃墟の上に、新たなバベルを建て直すべきなのか?
いいや……彼女はそれを望まないだろう。
私が……我々のすべきことを決めていいのか?
いや、アスカロン、私にその権利はない。
私は君たちのリーダーではないし、その資格もない。
それに、バベルの事業はもう続けることができない。テレジアでさえ失敗するというのなら、成功する者などいるのだろうか?
カズデルがこのことをきっかけに滅びることはない。我々の使命こそがバベルの崩壊によって滅んだのだ。我々はサルカズを団結させる力を失った。
だから、我々は……もう単純にサルカズのためだけに存在するわけにはいかないのだ。
いや、テレジアは知っていた。彼女はいつも何でも知っていた。その彼女が私にこう指示したのだ。
それに、テレジアは我々が失敗したとは思っていない。ただバベルの使命が終わったと思っていただけだ。
……
わかった。
これから我々はカズデルを離れる。この決定を受け入れられないという者もいるだろう。行かせてやれ。
全ての者がテレジアのように、本当の意味でカズデルを離れることができるわけではない。「ある一つ思想にはそのための土壌が必要である。」しかし、一粒のタネが芽吹くのは故郷でなければならないということなどない。
そう……鉱石病……鉱石病問題の治療と対処だ。
サルカズは鉱石病に深く苦しまされてきた。それがサルカズの現状の大きな原因の一つである。
そう。
サルカズだけではない。
テレジアが最初に言ったように、サルカズの問題は、昔からサルカズだけの問題ではなかったのだ。
この議題は、当時の我々が挙げた複数の「現実的ではない」手段の一つだった。今となっては、手段を目標とすることも可能だろう。
鉱石病、そして鉱石病がもたらす恐るべき偏見は、治療されなければならない。
それこそが我々の新たな議題だ。今ここにいる皆が鉱石病に蝕まれているからだけではなく、ある一つの思想には、偏見を打ち破るための思想には……そのための土壌が必要だからだ。
死病?
……いいや、私は信じない。死病は……いつか必ず治療が可能となるはずだ。死病はただ、治療が可能となる日を待ち望んでいるだけだ。私が必ず証明しよう……こればかりは、彼女が間違っていたと。
次に、この議題に対する初回の投票を行う。
――アーミヤ?
私が彼女を育てよう。
第四資料
もう、そんな深刻そうにして、また例のプロジェクトの件かと思ったじゃない……ちょっと新しい顔認識セキュリティシステムを作ったせいで塗装を変えたCastle-3を侵入者と誤認しちゃっただけでしょ。
……うーん、もしかして最下層のボイラー改造で出力が高すぎて下水道が逆流しちゃった件?まさか……そんなことまで彼女にバレちゃったの?
ダメダメ、今度こそ本気だったら、あたしの使える経費予算がパーになっちゃう。なんとか……なんとかしないと。
あれ、ここは?エンジン室?あたしをここに呼んで何の用なんだろう?
まさか……いやいや……あたしまだロドスにとって用済みじゃないよね?
ケ、ケルシー?驚かさないでよね、ケルシー、あたし……あたし肉付きは良くないよ――
ケルシー?
いないんだ……このディスプレイ、古すぎでしょ。新しいのに替えてあげなきゃ。
まって、なにこれ――863-879?622-690?
なになに?
待ってよ……
……個人記録?
ケルシー!?ケルシー!
ちょ、もうあたしが全権限持ってるってどういう意味?あたしまだシステムにハッキングしてないのに?
PRTS?いる?ちょっと質問に答えてちょうだい!
待ってよ、このデータベースのシステムは、独立してる……この船にPRTSから独立してるシステムなんてあるの?
待って。
このロドスの構造図、おかしいよ?上のこの中空構造どこから来たの?
『第三代曝露後予防薬理論設計』……はあ?うちにこんなレベルの遠心分離機があるわけないでしょ?
――『種と生命形態に対する源石の全体的影響』?
ケルシー??
昇進記録
ケルシーへ
あなたがこの手紙を読んでいるということは、きっと全て片付いた頃ね。
少しだけ考えて、この手紙をあなたのデスクに隠すことにしたわ。あなたが静かに座って過去に思いを巡らせているのでなければ、きっとこの手紙を見つけることはできないわ。
そんな懐古に浸るあなたへの手紙よ。
……私に説いてくれたたくさんの学説を憶えているかしら?私はずっと憶えているわ。
この大地には限りがあって、それは一つの球体の表面をわずかに覆う土でしかないと。
私たちの身体は最初からこうだったわけではなくて、歩けるようになるまでは地を這っていたこともあると。
あの星々は私たちの足元に広がる大地と同じように、空の軌道を進む筏であると……
ケルシー、そんなあなたの言葉を、私はどれも憶えている。
あなたは、私たちの行いに意味を見出すよりも、自身に関する答えが知りたいと言っていたわね。私がこの船にどんな想いを込めているのか、どうしてこの船をそんなに大切にしているのか、そんなことを何度も聞いてきたでしょう?
とても幼稚な答えだったから、結局最後まではっきりと伝えられなかったわ。
……ケルシー、あなたの孤独は私も感じていたわ。自分には同類がいないと考えていたからでしょう。
ケルシー、私の答えはね、「このロドス・アイランドという船が、あなたの家になってほしいと願っていたから」なの。
あなたと一緒に、そんな未来をこの目で見届けたいなんて考えたことだってあるわ。
ただ、孤独に効く薬はないし、流浪の旅に終わりもない。そして死の病は治せない……
私は自分の精一杯をやったつもりよ。この結末に不満なんてないわ。
バベルの使命はここまでだけど、あなたたちとこの船の旅は、まだ始まったばかりよ。
今、あなたが初めに抱いた疑問を解き明かす時なんじゃないかしら。長い長い夜の後には、ロドス・アイランドにもきっと夜明けが訪れるわ。
暖かな大地を航行する未来は、あなたたちみんなのものなんだから。
ケルシー、私はあなたの同類じゃないわ。あなたの疑問を解いてあげることもできない。
――だけど私はあなたの味方よ、ケルシー。これまでも、これからもずっと。
【署名はない。】
殿下はかつて、船体主要部の後続の発掘工事を担当していたのがまさにケルシー先生だと言っていた。
今では時々、ケルシー先生がひとりで廊下を早足で進む時にふと立ち止まり、指で壁をなぞるのを見かけることがある。
ケルシー先生にとってのこの船は、いったいどんな意味を持つのだろうか。
ボイス
ボイス(デフォルト) | |
---|---|
秘書任命 |
ドクター、かけてくれ。ただの回診だから、そう固くなるな。もし身体に何か違和感があれば、ありのままを教えてくれ。意味、か。ロドスにとっての意味はともかく、少なくとも私にとってはかなり重要な意味を持つことだ。 |
会話1 |
君には私自ら定期的に理学的検査を実施し、バイタルサインと意識状態の記録を行う。そして、私以外の者にこの権限はない。つまり、他の誰かが踏み込んだ検査をしようとした場合、君には拒否権がある。わかったな? |
会話2 |
医療部門こそロドスの中核だ。理論研究と臨床実践のどちらにも医学従事者が必要となるし、外勤任務に要する医療人員も日々増えている。つまり、これからはより多くの医療オペレーターを集める必要があるということを、覚えておいてくれ。 |
会話3 |
君は日常的に多くのオペレーターと接すると思うが、君の意志を左右する意図を孕む言葉には警戒してくれ。自我を保ち、必要とあらば私に相談するといい。もちろん、君には……私など必要ないと思うが。そうだろう? |
昇進後会話1 |
アーミヤなら若いオペレーターたちとの会食に向かったよ。彼女はまだ子供だ、君も彼女との時間を大事にしてあげてほしい。「大地は年齢を理由に慈しみを与えることはないが、子供が我々の希望であることは不変である」。私も気に入っているんだ……あの人のこの考えがな。 |
昇進後会話2 |
ドクター、君は己の存在意義を疑うことはあるか?私はある。大地に芽吹いた命はどれも強く、進化と共にその土台を確立していくが、後天的な馴化や抵抗はどれも往々にして徒労に終わる。ドクター、我々の還る場所はどこにあるのだろうか?君になら答えが見つかる――私にはそう願い続けることしかできない。 |
信頼上昇後会話1 |
私のことならあまり気にかけなくていい。どのみちロドスは、誰かが欠けた程度で止まるほど弱くあるべきではないのだから。なんだ?いや、少し大げさだったかもしれないが、あくまで例えさ。なにはともあれ、君の気持ちには感謝している、ドクター。だが私は自分よりも、君のことが気がかりなんだ。 |
信頼上昇後会話2 |
アーミヤがロドスの統率者に成長するのは、決して容易なことではない。我々が払ってきた犠牲は、どれもその証明だ。あの過去の一端を垣間見た以上、君もその全ての意味を少しずつ理解していくことだろう。そして、君は自分の選択をするはずだ……ある人がそう私に言ったんだ。 |
信頼上昇後会話3 |
私の願い?それは、君とアーミヤの願いを守ることだ。自らの誓いに背くようなことはしないさ。「守る」の定義の違いこそあれ、私は最後までここに立ち続けるつもりだ。我々に過去を忘却することはできないが、君にはまた違った未来が待っているはずだ。 |
放置 |
目は覚めたか?それともまだ夢の中か? |
入職会話 |
私がここに現れるということは、つまり事態が切迫しているということだ。これからも引き続き、使命を果たせるように精励してほしい。 |
経験値上昇 |
悪くない。 |
昇進Ⅰ |
強くなればなるほど、同時に脆さをも内包してしまう。それが万物の理なのだ。 |
昇進Ⅱ |
私がMon3trと共に皆を守る。特にドクター、君のことは。 |
編成 |
皆の行動に気を配っておく。 |
隊長任命 |
君は作戦を組み立てることに専念してくれ。 |
作戦準備 |
行くぞ。 |
戦闘開始 |
作戦の準備はできたか?各位、迎撃体制。 |
選択時1 |
状況は? |
選択時2 |
最適な布陣を考えてくれ。 |
配置1 |
指定の座標に到着。 |
配置2 |
Mon3tr、私に続け。 |
作戦中1 |
Mon3tr。 |
作戦中2 |
役目を果たせ。 |
作戦中3 |
目覚めよ。 |
作戦中4 |
どうした? |
高難度作戦クリア |
今作戦の映像記録は、分析ののちデータベースに保存するように。 |
★3で戦闘終了 |
Mon3tr、必要な組織サンプルの採取を開始しろ。 |
★2以下戦闘終了 |
取り逃がした者たちの危険指数、及び再襲撃の可能性を急ぎ試算すること。 |
作戦失敗 |
撤退ルートの確保と、オペの準備を! |
基地配属 |
こちらのインフラ設備の構築は進んでいるか? |
タッチ1 |
何をしている? |
信頼タッチ |
自身の仕事と責任には馴染んできたようだ。リーダーらしくなったな。 |
タイトルコール |
アークナイツ。 |
挨拶 |
ドクター。 |
ボイス(闘争の血脈/VI - 名残) | |
---|---|
秘書任命 |
方舟には徒らに長時間の通信に費やすためのリソースはない。だが、君と私との通信回線は制限されていないはずだ。引き続きよろしく頼む。 |
会話1 |
ロドスが幕(カーテン)を下ろし源石に抗ったがために、人類は方舟を建造し辛うじて生の淵に指をかけたままでいる。だが、生存できるかの際にあっても、欲望に際限はなく、各団体の長たちは管理者へと食指を動かし、己の手に鍵を握ろうと企図している。君が彼らの境遇を哀れに思っているだろうが、必ず自分の判断で決定を下さねばならない。 |
会話2 |
失活した源石は凝って堆積し、冗多な情報は幾重にも折り重なり層を成して、我々に棲み処を与えた。君が我々の側にいるからこそ、私たちはかの傲慢な造り主の覚醒を遅らせることができている。したがって、全ての生存者は君の助けなしには存在しえない。皆が非常に感謝している。勿論、私も例外ではない。 |
会話3 |
人々はまだ樹木の姿を思い起こせるがゆえに、源石の集合体を指して「あれは源石の森林だ」と形容することが可能だ。いつか我々が樹と葉についての知を失う時が訪れたら、「森林」という言葉は言語の中から消え去り、その状態が続くにつれて、やがて「大地」をも失くすだろう。 |
昇進後会話1 |
天穹を突き抜けた源石が双月を鹵獲し、結晶は胞子のように宇宙へと散る。そして、生命と死物に触れ、同化する――これがテラ以外で発生している事象だ。源石は全てを腹の中に吞み込み、万象を内に包ね隠した混沌を生み出す。だがテラはまだ手遅れではない。君が我々の側にいるのだから。 |
昇進後会話2 |
幕発生器(カーテンウィーバー)のもとでは、あらゆる鉱石病の症状が全て過去となった。だが、人々は未だにそれを不平不満を吐くためのよすがとしたいらしい。秩序が崩壊した今となっても、アーミヤは人々の狭隘のため各地を奔走しなければならない。彼女は今や卓絶したリーダーだが、そんな彼女が頼れる者も、もはや君しかいないのだ。 |
信頼上昇後会話1 |
過去の経験は既になんら参考にする価値もない。あらゆる問題は知識の蓄積ではなく、想像と革新によって解決を見る。君は私よりもこうした特質の利用において優れている。よって、逐一私の意見を問う必要はない。こうした事柄においては、君の見解が私の考えよりも優先される。 |
信頼上昇後会話2 |
「死」が私の身体にどう働くか、その律はすでに知っているだろう。私が受ける損害に関して心配する必要はない。それよりも、君自身の状態に常に注意を払うべきだ。石棺は極度の抑圧による疲労がもたらした傷は治癒できないのだから。もし何か話したいことがあるなら、いつでも聞こう。 |
信頼上昇後会話3 |
結晶が軋む音が聞こえた。源石潮(オリジニウムタイド)がすぐに私を分解するだろう……そんな顔をしなくていい。アーミヤとこの都市のことはよろしく頼む。次に連絡を行う時には、引き続き我々へ残された課題に取り組めるだろう……では、また会おう、ドクター。 |
放置 |
スキャン中……大気中の酸素濃度は依然として下降……いや、ドクターは休ませておこう。私が向かう。 |
入職会話 |
抗源石(アンチオリジニウム)通信ラインはアクティベートされた……受信。返信――バベル。こちらケルシー、計画に則り、元リターニア地区の探査を遂行している。現状では凝結点は確認できていない。ドクター、君の方の状況はどうだ? |
経験値上昇 |
結晶時代の経験は参考でしかない。あまり頼りすぎないように。 |
昇進Ⅰ |
我々の間に、格式張った儀式はもはや必要ない。方舟の安定した運航を維持するという約束が貰えれば十分だ。 |
昇進Ⅱ |
Mon3tr、遅かれ早かれ、この荒廃した大地はお前を更に必要とすることになるだろう。さあ、自分の声で、ドクターへ挨拶をするんだ。 |
編成 |
探査中に下した誤った判断を修正する。 |
隊長任命 |
探査が必要なエリアを囲ってくれ。後のことは私が判断する。 |
作戦準備 |
各小隊、再度抗源石(アンチオリジニウム)デバイスの運転状況を確認しろ。 |
戦闘開始 |
作戦通りに行動しろ。いたずらに命を捨てるな。 |
選択時1 |
作戦はあるか? |
選択時2 |
戦場のデータは同期する。 |
配置1 |
作戦を開始する。 |
配置2 |
Mon3tr。 |
作戦中1 |
敵前では隙を見せるな。 |
作戦中2 |
源石の活性化を抑えろ。 |
作戦中3 |
指令を聞け、Mon3tr。 |
作戦中4 |
命令通り、反撃の準備を。 |
高難度作戦クリア |
私たちには、あとどれほどの時間が残されている?そうか……ああ、君の判断を信じよう。 |
★3で戦闘終了 |
各小隊、計画通りに行動しろ。私がドクターへの報告を行う。 |
★2以下戦闘終了 |
君は慎重に行動すべきだ。我々はなんらの損失も許容しえない。 |
作戦失敗 |
総員、安全地帯まで撤退。通信権限は一時的に君たちに移管する。私は今の状況を解決する。 |
基地配属 |
設備の維持管理状況は良好のようだ。 |
タッチ1 |
君は相変わらずこうした悪戯を好んでいるようだな。 |
信頼タッチ |
自分一人だけが生き残った未来を、想像したことはあるか? |
タイトルコール |
アークナイツ。 |
挨拶 |
我々が為せることはまだ数多く残されている、ドクター。 |
逆理演算
未実装
コーデ
デフォルト(昇進0)
オペレーターの普段着。
実用性は制服に劣る部分もあるが、オペレーターが最も着慣れているコーディネート。
デフォルト(昇進2)
昇進後調整された服装。
オペレーターの経験に基づき細部の改善が図られ、より作戦に特化したものとなっている。戦闘向きでありながら、オペレーターが着慣れている服装を極力再現した。
闘争の血脈/VI - 名残
ケルシーが重要な局面で着用する服。
闘争の血脈シリーズ/名残。源石は大地と同化し、内なる宇宙は現実へと変わりつつある。すべてを人々に託した彼女は、自分の名前だけを残し、使命を鋭利な刃へと研ぎ澄ました。
「私はケルシー、ロドスの医者で、アーミヤとドクターの仲間。今の私にとって、君は何ら価値もない存在だ。」
モジュール
ORIGINAL / ケルシーの記章
ケルシーは戦場でオペレーターを治療することに秀でている。
外勤部門の決定に基づき
外勤任務においては医療オペレーターとして区分し、医師の責務を担う。
特別に本記章を授与し、
その証明とする。
PHY-X / Mon2tr
流砂は頭上で渦を巻き、光は目に入るあらゆる物事に疑念を生じさせる。
声が彼女を呼んでいる。魂が彼女の肌をめくり上げ、そうして初めて、彼女は自分が疲れ切っていたことに気付いた。
彼女は果てしなき大地を目にした。それは生命を育んでいる。
何かが彼女の手を固く握りしめているのを感じる。彼女は振り返り、曖昧な記憶の中から自分の名前を探した。
ケルシー。
彼女は自分が使命を抱いてこの文明の廃墟に生まれたことは知っていたが、自らの行く末は知らず、またそれを知る者も存在しなかった。
食事や睡眠からは逃れることができないように、その使命から逃れて生きることなど、彼女には到底不可能だった。
彼女は遺塵の上に踏み出して、何万年も積み重ねてきた記憶と知識を慎重に整理していく。
廃墟から興る新たな国家を見て、その廃墟と化した王権はかつて自身が捨て去った成果の一つであることを思い出した。
凄惨な戦場に掲げられた真新しい旗を見て、争い合う両者はかつて共通の敵に立ち向かうべく手を取り合っていたことを思い出した。
森を眺めれば砂漠を、高山を望めば湖沼を思い出し――時間という名の大河を歩む。
足を止め石を拾い上げれば、激しい時の流れは彼女の身体で分かたれて、その先へと流れていく。
しかし彼女は変わらない。彼女に過去はなく、未来もない。
しばしの時間をかけてようやく思考の整理を終える。
彼女は前回迎えた死を思い出した。
流れていった歳月は、生命の形に変化を生じさせるには十分であった。
しかし、死がこれほど早く訪れるとは予想しておらず、ゆえに今まさに変化しつつある物事も存在しているようだった。
生命はその野性に従って繫栄し、大地は目まぐるしく変化する。
人造の機械が轟音とともに駆動して、源石エネルギーの輝きが物陰までもを照らし出す。
人々は暗がりでもがきながら光を目指し、光に照らされれば暗闇を軽んじる――幾度となく繰り返してきたことだ。
彼女の表情は移動都市が巻き上げる砂埃に隠されていたが、その実、彼女は不安を感じていた。
星々を偽りの空の裏側へと隠すかの意志は、地表の興亡を今もなお注視し続けているのだろうか?
テラの人類がその手で築き上げてきた文明を冷たい虚空へと送り出し、数えきれないほど失われてきた生命たちへと仲間入りを果たすまで、あとどれだけの時間があるのだろうか?
残された時間は多くはない。ケルシーはそう自らを戒めて、これまであまりにも膨大な時間を浪費してきたことに自責の念を覚えた。
彼女はほとんどの時間を、テラが自ら辿ろうとする破滅の運命を避けさせるため、彼らが安全なほうへ舵を切るよう導くために使ってきた。
それだけで彼女はすでに、身も心も憔悴しきっていた。
彼女は全知全能の生命などでは決してない。
だがそれでも、世界のすべてへ手を差し伸べることを自らに課し続けていた。
彼女の抱える使命が公正であったことなどなかった。
急がねば。手段を選んではいられない。
彼女は破壊されたカズデルに視線を向ける。
魔王の伝説に触れるのはこれが初めてではない。
その古の力を再び手にし、利用することを考えたのは長い年月の中で一度や二度ではなかった。
彼女はティカズに関する記憶を無理矢理頭の奥にしまい込む。
源石がまだ生命を今の形に作り変えていなかった時代を懐かしんだりしないように。
とうに失われた一つの可能性に、思いを馳せたりしないように。
あるいは……今度こそ、決断を下す時が来たのかもしれない。
…………
……
「ケルシー。これが……あなたが前回歩んだ旅路なのね。」
「実際には、君が見たものよりさらに果てしなく、何千何万倍も長いものだがな。テレジア。」
「それでも私は今、初めてあなたを――私の敵を、理解できたのかもしれないわ。」
「……同感だ、サルカズの王よ。」
PHY-Y / 医師
砂塵が空に口づけする中、遠方にあるオアシスの畔では行商人が足を休めている。
ケルシーは長いこと黙り込んでデッキに佇み、時に遠方を眺めたかと思えば、時に自分の足元に視線を向けていた。
その動作は、まるでロドスという名のこの船が彼女にしている隠し事を探っているかのようだ。
少しすると、若きクロージャが書類の山を持ってやってきて、少し迷ってからケルシーの思考を遮った。
「ロドス・アイランド製薬!」
クロージャはわざとらしい笑顔を浮かべて、思い出を頭の片隅に追いやると、言葉を続けることにした。
「レム・ビリトン側の手続きは終わったよ。あのウサギたちったら、うちのアーミヤちゃんみたいな可愛げもないし、面倒な連中でさー!こんなに時間をかけさせといて、『この船は当初鉱物輸送船として登録されていて』とかなんとか言い出すんだから……」
クロージャはそこで言葉を止めた。
幸いケルシーも我に返ったようで、なだめるような口ぶりで「苦労を掛けたな」と答えた。
「この後はどうするの?」
「前回の会議で結論が出なかった部分の続きだ。」
「もっとたくさんの人が出ていっちゃうのかな?」
「そうなるだろうな。」
ケルシーは再び遠方を眺めた。あの行商人はすでに荷物をまとめ終えたようだ。
「彼らはバベルの人間であってロドスの人間ではない。互いの間にこれ以上血が流れないよう祈るばかりだ。」
「それはわかってるけど、でも――」
割って入った声に、会話は中断された。
「ケルシー先生?クロージャさん?」
その声を聴いた瞬間、ケルシーの目には微かな優しさと心配が浮かび、そしてすぐいつもの無表情へと戻った。
「しっかり休むよう言ったはずだ、アーミヤ。」
「私は大丈夫です。ただ、また悪夢を見てしまって。」
アーミヤは襟口をすぼめるように寄せた。強風の中に立つその身体はとても小さい。
「ドクターをチェルノボーグに送る途中にも、荒野に停泊していた時にも……あのサルカズの戦士たちは……」
ケルシーとクロージャは素早く視線を交わした。
クロージャはケルシーの考えを理解している。アスカロンやAceもよくアーミヤの見舞いに行っているからだ。
彼らが何も言わずとも、今のアーミヤなら察せてしまうだろう。
「ああ。彼らは我々と敵対する道を選んだ。」
「なぜですか?」
「彼らはまだバベルから与えられた美しい約束の中に生きていて、幻とも言えるそれを手放したがらない。向こうからすれば、こちらの行動は脱走兵と変わらないものだろう。」
「テレジアさんの約束が、その幻なんでしょうか?」
「彼らにとってはもはや決して掴めない幻に等しい。」
ケルシーは静かにアーミヤのそばに立ち、その頭を撫でた。アーミヤは少し背が伸びたようだ。
「それでも彼らは、戦争を継続すればすべての問題を解決できると思っているんだ。」
「ですが、彼らが間違っているようにも思えません。」
ケルシーは少し驚いて、アーミヤへと視線を向けた。
疲れ果て、戸惑いを抱く少女を、ケルシーはしばらくの間見つめ、そして何か報われたような安堵を覚えた。
「その通りだ、アーミヤ。彼らも間違ってはいない。」
「では、ドクターはどうなるんでしょう?ウルサスは安全なんですか?」アーミヤはケルシーを見上げた。「ドクターに会いたいです。」
この子供っぽい仕草と言葉に、ケルシーは珍しく動揺した。
するとクロージャが、後ろからアーミヤを抱きしめる。
「ねえ見て、アーミヤちゃん!」
少女の目に映ったのは、名も知らぬレム・ビリトンの行商人が、遠くで砂塵を巻き上げながらバギーで疾走していく姿だった。
至るところに荷物がくくりつけられたそのバギーは重たそうだったが、どこか可愛らしくも見えた。
クロージャはおどけて笑うと、アーミヤを強く抱きしめた。
「ロドスの旅はこれからだよ。ドクターが戻ってきたらあたしたちがテラで一番すごい鉱石病専門家になるわけだしね!」
印
ケルシーの潜在能力強化に用いられる。
不思議な懐中時計。どの国でも見たことがない様式のもので、四つの年月日といくつかのいびつな文字記号が刻まれている。
指名券採用
彼女は過去より参り、今に属する。
ロドス・アイランド医療部門責任者、ケルシー。
紹介文
省略
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