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統合戦略2 月次小隊2
[パラス]英雄神殿には、このような伝説があります。
[パラス]真に敬虔で、恐れを知らず、勇敢な祭司は、とこしえに青い蔓を手にする栄光を得られるのです。その青蔓は枯れしぼむまで、ミノスのために戦う戦士たちを守り続けるといいます……
[ケルシー]自然に育つ植物でとこしえに青く枯れないものなどない。
[パラス]あぁ、まさに、まさにそうなのです! なんと人を引きつけ、なんと残酷な伝説なのでしょう!
[パラス]とこしえに青い蔓であるのに、どうして枯れしぼむことなどあるのでしょうか?
[レンジャー]ハハ、伝説とは大抵そんなもんじゃろう。あまり考える必要はないぞい。
[レンジャー]そういえば、儂も似たような噂を耳にしたことがあるのう。
[パラス]おお? それはきっと魅力的なお話なのでしょうね?
[レンジャー]あれはまだ儂が幼い頃じゃったか。はぁ、時間が経ち過ぎてはっきりとは覚えておらん。
[パラス]そうですか、ではそれは歴史に記される詩歌のような古き物語なのですね。
[レンジャー]そうとも言えん。当時ある他国の兵士が儂ら子供たちにたくさんの物語を話してくれたことだけは覚えておる。
[レンジャー]その兵士は、新たな芽が生え続ける枯れ枝の話をしたことがあってのう。祭司殿の話を聞いて思い出したんじゃよ。
[ケルシー]その兵士は、ガリアから来たのではないか?
[レンジャー]まさにそうじゃ。やはり先生は聞いたことがあったか。
[レンジャー]当時のガリアはどれだけ威光を放っていたことか。だが今では口にする者は誰もおらん……ハハ、話がそれてしもうた。
[ケルシー]枯れた枝。
[ケルシー]枯れ果てた所から新芽が生え、そして最も生命力ある所から枯れ朽ちる。
[ケルシー]永遠に成長する枝、栄枯がねじ曲がって併存し、新生した箇所は死んだ栄養を食らい、死はその命の内部からまた新生する。
[レンジャー]何年も経ってまたこの物語を聞いたが、やはり不思議じゃのう。
[パラス]なんと摩訶不思議なのでしょう……!
[ケルシー]これはただの物語ではない。
[ケルシー]この枝は本当に存在するものだ。かつてある名高いガリア貴族の屋敷で見た。
[ケルシー]しかし今では戦火により跡形もなく消えてしまった。
[パラス]本当に惜しいです。もし機会があれば一度この目にしかと焼き付けたいのですが……
[レンジャー]はぁ、やはり見ない方がいいじゃろうて。
[パラス]なぜですか?
[ケルシー]その質問には私が答えよう。
[ケルシー]伝説では、その枝を手に入れると、新たな生を得て永遠の命を得られるらしい。
[パラス]永遠の命……
[ケルシー]「長命者の証」。これがガリア人によって与えられたその名だ。
[レンジャー]多少の長生きをすることは悪いことではないが、不死となると話は別じゃ。
[レンジャー]儂はもうあの林を去って随分と遠くまで来たと思うておる。これ以上遠くへは、行けもせんし、行きたくもないわい。
[ケルシー]フッ……
[パラス]となると、その不思議な枝を有していたガリアのコレクターの運命はどうなったのですか?
[ケルシー]私の知る限り、どの所有者にも幸運がもたらされたことはない。
[ケルシー]最後の所有者は滑稽な衣装を着たまま敵に刺され、最初の所有者は半狂乱になって高らかに歌い、その後崖から落ちた。
[ケルシー]噂の中で最も有名なのは……
[ケルシー]その不幸な者は自らの血肉を半分むさぼり食ったらしい。最後は失血死したそうだ。
[パラス]そ、それは本当に……
[レンジャー]噂とは本物と偽物が入り混じっておる。事実や真相がいかんであるかは、恐らく誰も知らんじゃろう。
[レンジャー]しかし自分なら死から逃れられ、再び目を開くことができると信じている者はおるもんじゃ。
[パラス]不死……はぁ、それはなんと嘆かわしい奇跡なのでしょう。
[パラス]我々の命は有限、ですが人々の心にある信念を表すあの名が、滅びることはありません。
[パラス]熱烈で純粋なる英雄の命は不滅の火種。火は長きにわたり燃え続けます。ですが火をつける者が永遠に己を燃やし続けることなどできるのでしょうか?
[ケルシー]実際、できる者はいない。
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