aklib_story_急転直下_4-6_見聞少なく怪多し_戦闘後

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急転直下_4-6_見聞少なく怪多し_戦闘後

足止めのレユニオンは退けたものの、一行はチェンを見失ってしまった。しかし、それを追おうにも、行く手には源石の群生地帯が広がっている。 近衛局の人員に感染リスクを負わせないために、ロドスは先へと進み、近衛局はその退路を守るということになり、別行動を開始するのだった。

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[アーミヤ] これで、周囲のレユニオンは制圧できましたね。

[ホシグマ] やれやれ……単なる足止めにしては、やり過ぎなくらいの相手でしたよ。

[ホシグマ] さて、チェン隊長のほうは……

[ホシグマ] 影も形もありませんね。

[アーミヤ] これは、まずいですね……

[ホシグマ] 通信にも……応答しない、と。相変わらず、困ったお人だ！ かくなる上は……

[ホシグマ] 近衛局各員に告ぐ！ 突入するぞ、準備を――

[アーミヤ] ホシグマさん、待ってください。

[アーミヤ] ここは私たちに任せてもらえませんか。

[アーミヤ] ご承知の通り、この先の道は、天災によって発生した源石の群生地帯になっています。

[アーミヤ] 健康体の方があまり深くまで進んでしまうと、鉱石病への感染リスクは免れません。

[アーミヤ] ともすれば、深刻な結果に繋がりかねないということです。

[アーミヤ] それに、感染者の私たちであれば――

[ホシグマ] ――アーミヤさんが懸命に話すご様子は、実に健気で可愛らしい。何やら、心を打たれるものがありますね。

[アーミヤ] ……

[アーミヤ] わわ、え、ええっと……！？

[ホシグマ] はははっ、失礼。今のは忘れてください。

[ホシグマ] それより、小官を説得しようとお思いのようですが、その必要はありません。あなたの仰りたいことはわかっていますから。

[ホシグマ] ――近衛局各員、聞け！ 方針変更だ！ 我々はこれより、ロドスの背中を預かる盾としてこの任務に当たることとする！

[ホシグマ] レユニオンの出入りを許さぬよう、街の入り口を守るんだ！

[ホシグマ] 感染者の問題は、その専門家に任せるとしよう！

[アーミヤ] ホシグマさん……

[ホシグマ] ああ、そうそう。私のことは気軽に「ホシグマ」と呼んでいただいて結構ですので。

[ホシグマ] ――チェン隊長のこと、よろしくお願いします。

[ホシグマ] あの人に死んでもらっては困りますから。

[アーミヤ] わかりました、ホシグマ……さん！ 必ず、チェン隊長を無事に連れ帰ってきますので！

[ホシグマ] ええ。あなた方も、どうかお気をつけて。

[アーミヤ] はい！

[アーミヤ] ドクター、ついてきてください。

[アーミヤ] ロドスのみなさんも、準備はいいですか？ ――それでは、出発しましょう！

[アーミヤ] （待っていてください、チェンさん……）

[アーミヤ] （それに、フロストリーフさん、メテオリーテさん、ジェシカさんも……）

[アーミヤ] （どうか、持ちこたえて……！）

[医療オペレーター] これで、救援可能な範囲の偵察隊は全員、撤退が完了しました！

[医療オペレーター] ですが……状況は、芳しくありません……

[ケルシー] ……

[ケルシー] 皮膚は赤く、腫れも見られる……全身の体温が低下し、組織の壊死まで起こっているようだが……

[ケルシー] 考えられる原因は――

[重傷のオペレーター] ……っう、ぐ……

[ケルシー] 凍傷、か？