aklib_story_急転直下_4-2_雨の中を歩く_戦闘前

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急転直下_4-2_雨の中を歩く_戦闘前

偵察中のメテオリーテたちが、ケルシーと連絡を取り合う中で、廃都市に想像を超える規模のレユニオンが潜伏している可能性が示唆された。 ひとまず任務を続ける三人だが、その時フロストリーフが周囲の温度の異常に気付く。原因を推測した彼女は、「スノーデビル」の噂話を口にするのだった。


[ジェシカ] て、敵兵をさらに二名確認!

[ジェシカ] 東側の建物に向けて逃走しています!

[メテオリーテ] 大丈夫、捕捉したわ。

[メテオリーテ] ふっ――!

[レユニオン構成員] うわっ――

[メテオリーテ] 我ながらいい狙いね。

[フロストリーフ] だが、少し音を立てすぎじゃないか。

[メテオリーテ] そうかしら? この廃都市ではしょっちゅう爆発が起きてるみたいだし、相手も気にしないと思うわよ。

[メテオリーテ] それで、ケルシー先生には連絡してくれた?

[フロストリーフ] ああ。戦闘が始まる前にしておいた。

[フロストリーフ] というか、今も通信は繋げたままにしてある。

[フロストリーフ] それと、この場所でレユニオンが活動しているようだ、というのはすでに伝達済みだ。

[フロストリーフ] ……ところで、話を戻すが。もっと隠密に徹して行動するべきじゃないのか?

[メテオリーテ] あら、こうする理由はちゃんとあるのよ? さっきのレユニオンは探知型のアーツを使ってるみたいだったから――

[メテオリーテ] こちらの位置を悟られないように、先制攻撃する必要があったの。

[メテオリーテ] だって、ほかの仲間に連絡されるのだけは避けたいでしょう?

[ジェシカ] ふぅ……やっと一段落、ですね……

[メテオリーテ] ――フロストリーフ、周囲の偵察をお願い。

[フロストリーフ] 了解。

[フロストリーフ] では、通信機を渡しておこう。

[メテオリーテ] ええ。

[メテオリーテ] ……ジェシカ、まだ気を抜いちゃダメよ。

[ジェシカ] そ、そのくらいは……私にもわかってます、大丈夫ですから……!

[メテオリーテ] はいはい、だったらこれ以上は言わないでおくわ。

[メテオリーテ] ――ケルシー先生、聞こえてる?

[ケルシー] ああ、聞いている。――君の言う通り、気を抜くべきではない状況だな。

[ケルシー] ジェシカ。君の背後に、敵兵がいる可能性がある。

[ジェシカ] へ!? わわっ……!?

[レユニオン構成員] ど、どうやって……俺の、後ろに……

[ジェシカ] ……えっ……?

[フロストリーフ] ――お前は遅すぎる。だから、こうして背後を取られたんだ。

[フロストリーフ] ……ケルシー先生、聞こえたな? こちらで対処はしておいた。今のところ、問題なしだ。

[メテオリーテ] あなたって本当に素早いわね……

[メテオリーテ] いつ向かったのかもわからないうちに、気付いたら戻ってきてるなんて。

[フロストリーフ] 実を言えば、まだ偵察に向かってはいなかった。

[メテオリーテ] …………

[ケルシー] では、話を続けよう。――先ほど、レッドから連絡が入った。

[ケルシー] 龍門内部に潜伏しているであろうレユニオンには、現状、活動の兆候がないそうだ。

[ケルシー] となれば、現段階で藪をつついて蛇を出すのは避けるべきだろう。

[ケルシー] また、そちらの廃都市にいる偵察隊からの報告も考慮すると、その場所には、予想を超える規模のレユニオンが潜伏しているものと思われる。

[メテオリーテ] つまり、「当たり」を引いたのは私たちってことかしら?

[メテオリーテ] こっちはあくまで偵察向けの編成だし、ちょっと荷が重いわね。

[ジェシカ] それって、私たちがここで対処してきたレユニオンは全員、その潜伏中の部隊の一員ってことになりますよね……

[メテオリーテ] 全員? じゃあ、最初に撃ち合った相手もレユニオンだったの?

[ジェシカ] はい、間違いないかと。狙撃を始めていただく前に、お伝えしたと思うんですが……

[メテオリーテ] ……ごめんなさい、私が聞き逃したみたいね。弾道計算に気を取られてたわ。

[ケルシー] それで、敵兵の数は確認できたのか?

[メテオリーテ] 正確な数は、まだなんともってところね。

[メテオリーテ] フロストリーフ、そっちはどう?

[フロストリーフ] ……

[メテオリーテ] ……? どうかした……?

[ケルシー] ひとまず、そちらの対応を。何かあれば、随時連絡してくれ。

[ジェシカ] 了解しました。

[ジェシカ] フロストリーフさんのほうに、行ってみましょう。

[メテオリーテ] ……

[メテオリーテ] 何が気になってるの?

[フロストリーフ] ……お前たち、気付かないのか?

[ジェシカ] えっ? 何にでしょうか……?

[フロストリーフ] 温度の違い。

[ジェシカ] ……言われてみれば、少し肌寒いような……

[フロストリーフ] そういうことだ。

[メテオリーテ] ……確かに。都市の外とは、5度以上差がありそうね。

[ジェシカ] もしかして、前触れもなく天気が変わったってことですか……?

[フロストリーフ] 空を見ればわかるだろう。天気自体に変化はない。

[ジェシカ] それなら、どうして……?

[フロストリーフ] 原因は天気じゃなく――

[フロストリーフ] これにある。触れて、確かめてみろ。

[メテオリーテ] ……これ、って言うと……この壁のこと?

[フロストリーフ] そうだ。こいつが熱を吸収して、周囲の温度を変化させていたんだろう。

[ジェシカ] ……そ、そんなこと、できるんですか……!?

[フロストリーフ] ああ。だが見たところ、我々が到着する前にその吸熱反応は終わっていたようだ。

[フロストリーフ] この壁の温度は、もう正常に近いしな。

[フロストリーフ] しかし、なぜこんなことが起きたのかという疑問は残る。

[フロストリーフ] そもそも、一連の痕跡を残したのは誰なのか……

[メテオリーテ] ……ここで動き回ってるのは、レユニオンくらいよね。

[ジェシカ] じゃあ、レユニオンの仕業ってことですか……? 一体、どうやって……?

[フロストリーフ] 彼らは感染者だ。そう考えると……

[フロストリーフ] 昔聞いた噂話を思い出すな。

[フロストリーフ] 確か、その連中は――「スノーデビル」と呼ばれていたはずだ。

[メテオリーテ] ……なんだか……嫌な予感がするわね。

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