aklib_story_帰還密林の長_RI-1_落下物_戦闘後

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帰還!密林の長_RI-1_落下物_戦闘後

相手を退けた後、ガヴィルはそれが昔の知り合いの部下であることに気付く。その後一行は、飛行ユニットのエンジンが奪われたことを知る。 その時ガヴィルの崇拝者であるトミミが現れ、一行は別行動をとることに。


[アダクリス人A] *スラング*、つ、つえぇ。

[ガヴィル] なかなかやるな。だけどガヴィル様相手にゃ分が悪かったな。

[アダクリス人B] えっ、ま、待て、今なんて名乗った?

[ガヴィル] ガヴィルだけど。

[アダクリス人A] ガヴィルだって!?

[アダクリス人B] よく見りゃその顔、その髪……ほんとだ、ガヴィルじゃねぇか!

[ガヴィル] だからガヴィルだっつってんだろ!

[アダクリス人A] ヒィィ、ガヴィルだ、ガヴィルが帰って来たぞ! 野郎ども、ユーネクテス族長に報告しろ!

[ガヴィル] ん? ユーネクテス? おい、待てこら!

[ガヴィル] チッ、逃げられたか。

[Lancet-2] 助かりました。もう少しで攫われるところでした。

[ガヴィル] つーかパイロットはどこ行ったんだよ。えーっとなんつったっけ……そうだディランだ。ディランは?

[Lancet-2] ディランさんはさっきのアダクリス人たちに抵抗しようとして、逆にやられて気絶してしまいました。

[ケオベ] あっ、ガヴィル、ディランがいたよ!

[ガヴィル] よし、こっちに引きずって来てくれ。ケガの具合を見てやる。

[ケオベ] わかったー。

[ガヴィル] そうだ。Lancet-2、この飛行ユニットの直し方はわかるよな?

[Lancet-2] はい。出発する前にクロージャお姉様が、飛行ユニットの知識を大量にインプットしてくださいましたので。

[Lancet-2] 本来ならば、不時着成功後に、修理キットを使って修理ができたはずなんです……

[Lancet-2] ですが……

[ガヴィル] ケーちゃん、引きずって来てっていうのはアレだ、喩えみたいなもんだ! わざとそんな風に引きずらなくていいから!

[ケオベ] あ、ごめんなさい。

[ガヴィル] ……あいつらも多少は手加減したらしいな。ん? つーかこいつ見かけによらず派手なパンツを……いや何でもない。まあ半日ほど寝れば起き上がれるようになるだろ。

[ガヴィル] それでLancet-2、何か問題でもあんのか?

[Lancet-2] さっきのアダクリス人たちに、エンジンを奪われてしまいました。

[ガヴィル] ハァ? エンジンを?

[Lancet-2] はい、彼らは私を見つける前に、飛行ユニットからエンジンを外し、どこかへ運んで行ってしまったんです。

[Lancet-2] こちらをご覧ください。

[ガヴィル] あーあ、でっかい穴になってんな。こういうのは詳しくないけど、飛べないってことだろ?

[Lancet-2] はい、飛べません。

[ガヴィル] おい、ドクター、顔色が悪いぞ?

[ドクター選択肢1] 大変なことになった。

[ドクター選択肢2] ……

[ドクター選択肢3] ケルシーに殺される!

――しばらく前

[ケルシー] 手紙?

[ガヴィル] ああ、アタシの故郷からだ。「マヒゾッティア」が開かれるんだ。

[ケルシー] 「マヒゾッティア」、力と栄光か?

[ガヴィル] なんだよ、そんなことまで知ってんのか? まぁ言葉の意味は置いといて、アタシの故郷で「マヒゾッティア」って言ったら、大族長を決める祭典のことなんだ。

[ケルシー] そうか。久しく耳にしていなかった言語だ。

[ケルシー] それにしても、故郷を離れた君にも連絡が来るのか。

[ガヴィル] ああ、こっちに来てからもやり取りしてるガキンチョがいてな。この手紙もそいつからだ。

[ケルシー] だが君は、「ハブられた」から出てきたと言っていなかったか? であれば大族長選挙も、もう君とは関係ないはずだろう。

[ガヴィル] いや、別に大族長になろうと思ってるわけじゃないぜ。ただあのガキンチョがアタシに会いたいってうるせぇから。しばらく戻ってなかったし、ちょうどいい機会かと思ってさ。

[ケルシー] 故郷が恋しくなったか?

[ガヴィル] ハハ、ちょっとな。

[ケルシー] 君が故郷を訪問するのは構わないが、なぜDr.{@nickname}を連れて行く? 生物学的に考えると、ドクターが君の同族である可能性はゼロだが。

[ガヴィル] ドクターもずっと気張ってるし、ちょっとはリフレッシュさせてやりたくてさ。

[ケルシー] では、飛行ユニットの使用申請についてはどう説明する? ブレイズ。

[ブレイズ] ガヴィルの故郷はサルゴンの無人地帯にあるから、歩いて行くには遠すぎるでしょ!

[ケルシー] だからと言って、サルゴン政府に見つかるリスクを背負ってまで、飛行ユニットを使うつもりか?

[ブレイズ] いや違うって! 私たちだってちゃんと調べてるんだから。地図と集めた情報を分析した限り、ガヴィルの故郷がある広域の無人地帯にサルゴン政府は介入してこないはずだよ。

[ケルシー] 確かにあの辺りは、名義上サルゴン領になっているに過ぎない。よく勉強したな。

[ケルシー] だがそこまで計画を立てていながら、なぜ今さら私に確認を?

[ブレイズ] それは、し、申請を許可してもらう必要があるから……

[ケルシー] ……

[ガヴィル] いいのかダメなのかどっちなんだよ、ケルシー先生。はっきりしてくれ。

[ブレイズ] (小声)ドクター、もうやめよう。ケルシー先生は絶対許してくれないって……

[ケルシー] いいだろう、許可する。

[ブレイズ] えっ!? ホントに!?

[ケルシー] ああ、我々がガヴィルの故郷を知る良い機会にもなるだろう。

[ケルシー] ガヴィルはロドスにとって必要不可欠なオペレーターだ。その本人からの要望となれば、Dr.{@nickname}とエリートオペレーター一名の休暇など、許可して然るべきだろう。

[ブレイズ] やった!

[ケルシー] 一応、今回の休暇は実地調査として扱おう。手すきのオペレーターがいれば、同行させても構わない。

[ケルシー] だが先に断っておくが、本人が希望したとしても、アーミヤの同行は許可できない。業務が山積みだからな。彼女にも伝えておいてくれ。

[ケルシー] サルゴン領内にはロドスの事務所が極めて少ない。面倒事を起こさないよう気をつけてくれ。それが個人的なものでも、ロドスに関するものでもだ。

[ケルシー] それと、飛行ユニットはロドスとっても貴重な乗り物だ。サルゴンの環境は劣悪だが、傷一つ付けずに持ち帰ってほしい、Dr.{@nickname}。

[ガヴィル] ああ、そう言えば、そんなことも言われてたな。

[ガヴィル] だけど、そんなビビんなよドクター。ここはアタシの故郷だし、勝手はわかってる。Lancet-2、さっきのヤツらを見つけ出して、エンジンを取り返せばどうにかなるだろ?

[Lancet-2] はい……彼らは機械の扱いを多少心得ていたようで、エンジンを取り外す際、周囲を大きく破壊するようなこともしませんでした。

[Lancet-2] エンジンさえ見つかれば、あとは問題ありません。その時に取り付け方を説明しますので、お手伝いさえいただければと。

[Lancet-2] では今から、爆発を防ぐための緊急メンテナンスを行いますので、しばらくお待ちください。

[ガヴィル] ハァ? 機械の扱いを心得てた? そんなヤツ聞いたことねーぞ。ここじゃ今までずっと拳で語り合ってきたってのに。

[Lancet-2] 心得ているとは言いましたが……配管を外したり、配線を繋いだりする方法を知っていた程度です。

[ガヴィル] ……ああ、いや、あいつの子分だったら……

[ケオベ] ガヴィル、お腹すいた!

[ガヴィル] 飛行ユニットに積んでた食糧は大丈夫だったか?

[Lancet-2] はい、問題ないかと思います。

[Lancet-2] しかし、不時着の際に幾つか損傷を受けた機能があるため、現在、貯蔵室は封鎖されてしまっています。開けるには少し時間がかかりそうです。

[ガヴィル] だってさ。ケーちゃんもうちょっと待ってろ。

[ケオベ] でもお腹空いてるの! 今食べたい!

[ガヴィル] ったく、じゃあ先に……

[???] ガーヴィールーさぁーーーん!

[ガヴィル] ん? この声は……あちゃー。

[???] わーい、ガヴィルさんだ、本当にガヴィルさんだ!

[???] あっ! ガヴィルさん、髪伸ばしたんですね! きれいです!

[???] 服もよく似合ってます! かっこいいです!

[???] あれ、ガヴィルさん、なんで武器を持ってるんですか? しかも戦いじゃ使いにくそうな形ですけど。

[ガヴィル] えっと、トミミ、わかった、わかったからとりあえず放してくれ。

[トミミ] はい!

[トミミ] ガヴィルさん、外の生活はいかがですか?

[トミミ] 本当にお医者さんになったんですか?

[ガヴィル] ……はぁ、それよりなんでこんな所にいんだよ、トミミ。

[トミミ] えっとですね、空から何か落ちて来るのが見えたので、様子を見に来たんです。ですがまさかガヴィルさんに会えるなんて!

[トミミ] そうだ、病気は治りましたか? 石塊病に罹った人は外だと意地悪されるって本で読みました。ガヴィルさんは大丈夫ですか?

[ガヴィル] 平気平気、アタシは何ともないよ。

[アダクリス人] ガヴィル、やっと帰ってきたか!

[アダクリス人] 無事で何よりだ、ガヴィル!

[アダクリス人] やっぱ大族長はお前が一番相応しい!

[ガヴィル] ふざけろ、アタシは休暇で里帰りしただけだ。

[ドクター選択肢1] 仲が良さそうだが、「ハブられた」から故郷を離れたのでは?

[ガヴィル] ああそうだぜ。それがどうかしたか?

[トミミ] ガヴィルさん、こ、この人は?

[ガヴィル] あれ? トミミ、お前サルゴン語話せたっけ? 結構上手いな。

[トミミ] はい! ガヴィルさんと話すために、頑張って勉強しました!

[ガヴィル] そうか、じゃあこれからはサルゴン語で手紙を送るか。

[トミミ] ……えっと、それよりも、この人たちは……?

[ガヴィル] ああ、こいつはDr.{@nickname}、ドクターって呼んでやってくれ。一応アタシの上司みたいなもんだ。

[ガヴィル] あとのヤツは、同僚ってとこだ。

[トミミ] 上司……まさかあなたは、ガヴィルさんより強いんですか?

[ドクター選択肢1] いや。

[ドクター選択肢2] ……

[ドクター選択肢3] ガヴィルよりずっと強いよ!

[トミミ] じゃあなんでガヴィルさんの上司になれたんですか?

[トミミ] ガヴィルさん、この人弱そうですけど。

[トミミ] そんなことありえません!

[ガヴィル] それよりトミミ、墜落した飛行ユニットのエンジンがズゥママの子分に奪われたみたいなんだが……あいつは今、手下を持つほど偉くなったのか?

[トミミ] 飛行ユニットのえんじん……? 発動機とかと同じようなものですか? それより……えーっと、ズゥママ?

[ガヴィル] どうした?

[トミミ] あ、いえ。ズゥママは今、とある部族の族長なんですよ。みんな今回の大族長は彼女で決まりだって言ってます。

[ガヴィル] へぇー。てことは、アタシらを撃ち落としたのもあいつらかもしれないってことだな。確かに、ここらでヘンテコな武器を弄るようなヤツは、あいつしかいねぇよな。

[トミミ] ……は、はい! ズゥママに用があるなら、明日の祭典で会えると思います。大族長の座を狙う人たちは、全員霊殿に集まりますから――

[ガヴィル] よし、それなら話が早ぇ!

[ガヴィル] そういや手紙で読んだが、お前も大族長になりたいんだろ? この数年でどれだけ成長したか、楽しみだな。

[トミミ] (小声)本当はガヴィルさんになってほしいんですが。

[ガヴィル] ん? なんか言ったか?

[トミミ] な、何でもないです!

[ドクター選択肢1] ......

[Lancet-2] ドクター様、緊急メンテナンスが完了しました。出発しますか?

[ガヴィル] おーお疲れ。よし、じゃあ今から霊殿に向かうぞ。

[トミミ] うわ! 機械が喋った!

[Lancet-2] 覚悟はしていましたが、毎回このような反応をされると、やはり心が傷つきます。心はありませんが……

[ガヴィル] あの飛行ユニットだけど、もう爆発する危険はないってことでいいんだよな?

[Lancet-2] はい、ですがこのまま放っておくわけにも……

[ガヴィル] 確かにな。アタシもケルシーに睨まれたくないし。

[トミミ] あ、あの、私の部族のところに運びましょうか? そしたら皆さん安心できますよね?

[ガヴィル] お前の部族? あれ? そういえばお前も族長になったのか? 全然気づかなかったぜ。へえ、あのガキンチョのトミミがなぁ!

[トミミ] はい! 実はガヴィルさんがいた部族なんですよ。

[ガヴィル] なるほどな、どうりで知ってる顔がちらほらいるわけだ。

[トミミ] 部族の名前だって、「ワイルドウィル」から「ガヴィルウィル」に変えちゃいました!

[ガヴィル] は?

[トミミ] みんなガヴィルさんが最高だって思っているので!

[ガヴィル] えーっと、そ、そうだな。お前に任せるわ。

[トミミ] 野郎ども、聞こえたか? 飛行ユニットを運べ……運んでください。

[アダクリス人] おう!

[Lancet-2] あ、それでしたら、私はディランさんと一緒に飛行ユニットについていきます。

[Lancet-2] ドクター様たちは人が多い場所に向かわれるようですので、私が一緒では色々と面倒でしょうから。

[Lancet-2] 飛行ユニットにはメンテナンスができる人が付き添っていた方がいいと思いますし。

[ガヴィル] なんだお前、祭典を見に行かないのか? 面白いのにな。

[Lancet-2] 大丈夫です。静かな方が好きですから。

[ガヴィル] わかった。じゃあ祭典には、アタシとドクターとケーちゃんで向かうとしよう。

[トミミ] 私も! 子分たちを連れて一緒に行きます!

[ドクター選択肢1] 出発だ!

[ドクター選択肢2] ……

[ドクター選択肢3] あれ、ケーちゃんは?

[Lancet-2] お待ちくださいドクター様、ケオベさんがいません。

[ガヴィル] ドクター、どうかした?

[ガヴィル] ん? ちょっと待て、ケーちゃんはどこ行った!?

[ガヴィル] あれ、ホントだ。さっきまでここにいたのに、どこに行ったんだよあいつ。

[アダクリス人] お前らが言ってるのは、あそこのちょっとイカれたヤツのことか?

[ケオベ] ドクターには傷一つ付けさせないぞ、レユニオン!

[ケオベ] うわー! おいらのはちみつクッキーを取ったな! 逃げるな!

[Lancet-2] ケオベさんが見えない敵と戦っているように見えます……もしかすると毒か何かで幻覚でも見ているのでしょうか?

[ガヴィル] ヤベッ! 言い忘れてた! ここいらに生えてるキノコと果物はほとんど食えないやつなんだ。食っちまったら……ああなる。

[ガヴィル] あいつはアタシ以上に野生児だもんな。こっちで話し込んでいる間に拾い食いしたんだろ。

[ガヴィル] あー、とりあえず縄で縛っとくか。Lancet-2、ケーちゃんを連れてってやってくれ。しばらくすれば正気に戻るから。

[Lancet-2] お任せください!

[Lancet-2] それと、現在の気温は高めですが、こちらは昼夜の温度差が激しい環境かと思われますので、十分な補給物資をお持ちください。

[ガヴィル] おっとそうだったな。ドクター、トミミ、飛行ユニットから諸々の物資を取ってきてくれ。

[ガヴィル] ここから霊殿まではかなりの距離だ。もちろんジャングルに宿なんてないから、野宿の準備もしないとな。

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