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急転直下_4-3_人工的冷却_戦闘前
ドクターと合流したアーミヤの表情には変化があった。彼女はスラム街での出来事もあってか、迷いながらも前を向き、進み続ける覚悟を決めたようだ。 そんな時、アーミヤの元にケルシーからの連絡が入る。廃都市の状況の変化を告げるそれは、新たな波乱を予感させるものだった。
[ケルシー] 了解した。
[ケルシー] では、また連絡する。……無論、きな臭いと思えばいつでも教えてくれ。
[ケルシー] ああ。三つ目のキーを押すだけだ。
[ケルシー] ――うん? Dr.{@nickname}か。
[ケルシー] アーミヤはどこへ行った?
[ドクター選択肢1] 龍門のスラム街へ向かった。
[ケルシー] ――まさか、一人で行かせるとは。
[ケルシー] ……まあ、いいだろう。いざという時、護衛を行う人員はいることだしな。
[ケルシー] 加えて、君が同行したところで、単なる足手まといになる可能性は高い。ゆえに今回は咎めずにおくとしよう。
[ケルシー] それで、君は? 一人で戻ってきたのか?
[ケルシー] ……なるほど、ペンギン急便がついていたわけか。
[ケルシー] わかった。だが、周囲の安全には、これまで以上に気を配るようにしてくれ。常に信頼できる現地ガイドを雇用できるとは限らないのだから。
[ケルシー] ――ドクター。
[ケルシー] このあとにも任務は控えている。ゆえにアーミヤは、じきに戻ってくるだろう。
[ケルシー] 君は、もう一度彼女と向き合うことになる。
[ケルシー] ――私なら、この間伝えられなかったことを伝えよう、と思うだろうな。
[アーミヤ] わっ、ドクター?
[アーミヤ] もしかして、待っててくれたんですか……?
[アーミヤ] ごめんなさい、お待たせしちゃいましたよね。
[アーミヤ] ……えっ? 私の表情、出発前とそんなに違いますか?
[アーミヤ] ……
[アーミヤ] きっと、色々あったお陰ですね。
[アーミヤ] 私、思ったんですが……
[アーミヤ] チェン隊長には、彼女なりの考えがあるんじゃないでしょうか。
[アーミヤ] 確かに、厳しい言葉を口にする人ではありますし、私には受け入れられないような判断を下すこともありますが……
[アーミヤ] もしかすると……私たちの間にある壁は、そう大きなものではないのかもしれません。
[アーミヤ] 彼女には、彼女の責任があるわけですし。
[アーミヤ] ……あっ……考えてみれば、そういうことなのかも。
[アーミヤ] チェン隊長は、多くを背負った人なのだと思いますし……
[アーミヤ] 恐らくは、私も……
[ドクター選択肢1] 色々なことを背負い込んでいる。
[ドクター選択肢2] ……
[アーミヤ] ……そう、なんでしょうね。
[アーミヤ] でも、私は……ほかに選択肢がないだけですから。
[ドクター選択肢1] だが、その選択を貫いているのは君自身だ。
[ドクター選択肢2] ……
[アーミヤ] ……あんな結果をもたらしたことも、ある種の努力だといえるなら……
[アーミヤ] ……いえ。ドクター、慰めてもらわなくても大丈夫です。
[アーミヤ] 本当は、自分でもわかっていますから。
[アーミヤ] ただ……
[アーミヤ] この大地が、いつになれば変わるのかまではわかりませんが……
[アーミヤ] それでも、確かなこともあるんです。
[アーミヤ] ――私は、絶対諦めません。
[アーミヤ] 自分で選んだ道ですから……どんな結果が訪れても、受け入れる覚悟でいます。
[アーミヤ] ドクター……
[アーミヤ] これからも……私のそばにいてくれますか?
[アーミヤ] ……恐らく、多くの人の命を、そして友人を救うことができなかったという後悔は……
[アーミヤ] ……この罪悪感は、いつまでも消えはしないと思います。
[アーミヤ] けれど、私はそれと正面から向き合わなくてはいけないんです。
[アーミヤ] ロドスのみなさんと一緒に――
[アーミヤ] ? ケルシー先生から、通信が……
[アーミヤ] はい、アーミヤです。何かありましたか?
[ケルシー] ああ。例の廃都市の件だ。先ほど、複数の偵察部隊から連絡が入ってな。
[ケルシー] 向こうの状況が、切迫しつつあるようだ。
[アーミヤ] わかりました。すぐに戻ります。
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