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陸戦型ザクII(りくせんがたザクツー)は、ガンダムシリーズのうち、宇宙世紀を舞台とするアニメなどに登場する架空の兵器。
ジオン公国軍の陸戦用量産型モビルスーツ (MS)。地上用とも呼ばれるほか、型式番号からJ型とも呼ばれる。
この記事では、地上で運用されたMS-06型のバリエーション機についても併せて記述する。
テンプレート:ネタバレ
テンプレート:機動兵器
本来ザクIやザクIIは宇宙空間だけでなく、コロニー内部のような大気のある重力下での使用も考えられてはいたが、ジオン公国軍は地球侵攻作戦に向けて地上での運用を前提とした陸戦用MSの開発に着手した。しかしながらジオン本国のコロニー内では遠心力による擬似的な重力しか発生できず、またMSの本格的な試験を行うにはあまりにも狭い空間であった。そのため十分なデータを収集することができず、シミュレーションを用いても純粋な局地戦用MSの開発をすることは難しいという結論に達した。そこでザクII F型の高い汎用性(実際に第一次降下作戦に参加したザクIIの殆どがF型であった)に着目し、陸戦型への仕様変更することで対処した機体が本機である。
開発はキャリフォルニアベースで行われ、第一次降下作戦にテストを兼ねて参加している。生産はキャリフォルニアベース、グラナダで行われたが、地球攻撃軍の工作部隊によってもF型からの現地改修が行われた(ノンオプションで地上でも運用可能と言われていたF型であったが、実際には重力下での運用や地形、気候の変化に十分対応できたとは言い難かった)。中期生産型であるF型をベースに推進剤の搭載量削減や宇宙用の装備を取り除き軽量化が図られている。また、ジェネレーターの冷却機構の空冷化、地上での防塵対策など手を加えられ、稼働時間や機動性が改善された。しかし本来の気密性は維持されており、短時間であれば水中や宇宙空間でも稼動することはできる(ただし『MS IGLOO』第3話では宇宙空間で満足な運用はできなかった)。
本機は戦場が宇宙に移行した一年戦争末期にはコロニーや宇宙要塞の工場での量産の必要が無くなり、ズゴックがゼーゴックに改造されたのと同様、融合炉や武装、モノアイなどのコンポーネントがモビルポッドオッゴに流用されることとなった。
基本的にF型などと同じであるが、クラッカー、3連装ミサイルポッド、マゼラトップ砲が新たに開発されている。F型との共通武装については、ザクIIを参照のこと。
クラッカーMS用の手榴弾であり投擲後、6つの弾頭が分離して爆発し威力を増大させる。同様の武器は地球連邦軍側でも開発され、ガンキャノンやガンキャノン重装型に装備されている。『第08MS小隊』第2話では閃光弾タイプのクラッカーが用いられ、陸戦型ガンダムのセンサーを一時的に麻痺させた。マゼラトップ砲口径175mmのマゼラアタックの主砲を取り外してザクに携帯させたものである。この砲は「ガンダムセンチュリー」などでは無反動砲とされているが、劇中にそれを表す描写は無い。また、『第08MS小隊』の劇中の台詞により、使用する弾薬がHEATおよびAPFSDS弾(台詞ではペネトレーター弾)であることが確認できる。これは近距離ならガンダムのシールドを一撃で粉砕したり、陸戦型ガンダムの脚部を損傷できる程度の破壊力を持つ。『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』に登場した機体はバンダイの「1/100 マスターグレード ザクII」の設定が元になっており、このためTVシリーズのザクIIとは各部形状が異なる。さらに『機動戦士ガンダム』で登場したザクIIとはコクピット周りが変更(機体の中心線上にコックピットが位置。胸部パネルからウィンチ式のワイヤーを垂らすことが可能)され、シールドにもスパイクが付き、後の1/144スケールキットなどでは「JC型」と命名されている(『第08MS小隊』公式サイトでも、劇中の本機を「JC型」としている[1])。また、「U.C. HARD GRAPH」シリーズ「1/35 ジオン公国軍 ランバ・ラル独立遊撃セット」に付属のザク頭部は、後期生産型の「Je型」と位置づけられている。全身の仕様詳細については判明していないが、地上での天候に対応すべく、モノアイシールドにワイパーを装備している事が明らかになっている。
後述する設定の変遷によりTVシリーズおよび劇場版『機動戦士ガンダム』において、宇宙戦で登場するザクIIをF型、地上戦で登場するザクIIを陸戦型(全てとは限らないが)と解釈するのが一般的となっている。劇中ではランバ・ラル隊のザクIIがクラッカーを使用している。
OVA『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』でJC型と設定された機体が登場し、陸戦型ジム相手におおむね互角に戦っている。陸戦型ガンダムに対しては分が悪く、一方的に撃破されている。ノリス・パッカード大佐も第3話でJC型に搭乗したが、シロー・アマダが搭乗する陸戦型ガンダムと交戦して中破、撤退においこまれた。漫画『機動戦士ガンダム第08MS小隊 U.C.0079+α』では、ノリスは青く塗装された専用機に搭乗している。またMSとの交戦以外で撃破されたケースもあり、第3話ではゲリラのトラップにひっかかって転倒し、頭部を爆破されて戦闘不能になっていた。
OVA『機動戦士ガンダム MS IGLOO』第2話では、J型6機が連邦軍特殊部隊セモベンテ隊によって捕獲使用されていた。連邦軍MSパイロット達は敵軍のMSであるJ型を完全に乗りこなし、統制のとれた戦闘を展開した。だがジオン軍の試作戦車ヒルドルブと遭遇し、支援の61式戦車5型2輌と共に全滅している。鹵獲ザクを装備した特殊部隊は他にも多数存在したことが示唆されているが、記録に残っているのはヒルドルブと交戦したセモベンテ隊のみである[2]。第3話では、宇宙への撤退時に自衛のため宇宙空間に出てきて「溺れて」しまい、ボールに一方的に屠られるという描写もある。劇中に登場するJ型は皆デザートカラーである。
OVA『機動戦士ガンダム MS IGLOO 2 重力戦線』では、敵役として登場。特に第2話ではエルマー・スネル大尉が搭乗する白いJ型が部下のJ型2機を率いて61式戦車5型2個小隊9輌と交戦し、激戦の末に相打ちとなって全滅した。第3話が舞台とするオデッサ作戦でも多数のJ型が登場するが、陸戦型ジムに苦戦し、陸戦強襲型ガンタンクには機動力でも火力でも圧倒され、多数撃破されている。
TVシリーズおよび劇場版『機動戦士ガンダム』の放映・公開当時、ザクIIはシャア専用機以外には区別がなかった。放映後に出版されたムック「ガンダムセンチュリー」で初めてJ型が設定され、これはバンダイのプラモデル企画であるMSVにも引き継がれた。これを境に各資料でJ型の存在は述べられるものの、具体的な違いは映像で表現されておらず非公式な存在であった。その後、OVA『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』でJC型として、次いで『MS IGLOO』では「J型」と台詞で語られ、晴れて公式設定となった。
また、最初の『機動戦士ガンダム』に登場したクラッカー及び『MS IGLOO』でも登場した3連装ミサイルポッドは、劇中陸戦の場面でしか使用されず、MSVにおいて陸戦型ザクIIの武装であると設定されている。
なお、バンダイのプラモデル「1/100マスターグレード 量産型ザクII」では、組立の際にF型とJ型が選べるコンパーチブルモデルとなっており、初めて両タイプの外観上での違いを表現した。各部の姿勢制御サブスラスターや足裏のノズルの有無、ランドセルとバーニアの構造等が異なっている。2007年にはマスターグレードVer.2.0がリリースされたが、これはJ型が最初のバリエーション展開となった。またザクの広い拡張性を再現するために各部がユニット化され、J型に次いで発表されたS型はランドセルや各部ユニットを交換するだけで実現できた。
詳細はザクシリーズのバリエーションを参照
テンプレート:機動兵器メカニックデザイン企画『MSV-R』に登場するジオン公国軍の陸戦用量産型MS。
陸戦型ザク(J型)の性能向上型。当時開発されていたグフのポテンシャルを移入した結果、碗部形状や肩部装甲のスパイク形状がグフに酷似している。脚部にバーニアが増設され、機動性においてベース機を上回っているが、ホバー走行は出来ない。総生産数は50機前後といわれ、グフの生産が開始されると同時に生産中止となった。生産数の少なさから現存する交戦記録などは乏しく、詳細なスペックは不明だが、0079年11月に北米戦線での戦闘参加が確認されている。
MS-06G自体はムック本『MSVハンドブック』から設定上存在し、『MSVザク編』にてJ型をベースに機動性を向上させた機体と定義されたが画稿や詳細設定は起されていなかった。後年SDガンダムにてSD体型だが画稿と詳細な設定が起され、MS-06G 陸戦用ザク改修型という名称でガチャポン戦士にて商品化されている。陸戦高機動型ザクは、陸戦用ザク改修型のデザインを踏襲したものだが、脚部デザインは大きく異なり、高機動型ザクIIに近いデザインであった。
テンプレート:機動兵器プラモデル企画『MSV』から設定上存在し、『SDガンダム』により設定されたMS。
陸戦型MSの機動力向上のため、MS-07C-5と平行して開発された試作機。脚部にバーニアを増設し地上をホバー走行する事が可能となり、開発データはドムを始めとした以降の陸戦MS開発に反映された。
テンプレート:機動兵器漫画『機動戦士ガンダム 極東MS戦線記』『機動戦士ガンダムMS BOYS -ボクたちのジオン独立戦争-』に登場するMS。
陸戦高機動型ザク(G型)をベースにした現地改造機。ヒート金剛棒や内蔵式のヒート・ナックルなど、ゲリラ戦や対MS戦を重視した武装を持ち、ザクタイプを凌駕する性能と戦果を示したことから、現地でMS-06GRと型式番号を分類された。
本機は「モンゴルの銀狼」の異名を持つナランソロンゴ・ボルドバヤル大尉専用機として知られ、全身は黒で左肩のスパイクアーマーは銀色という専用カラーで塗装された。一年戦争時は、主に旧・北京の長城戦線や北米戦線で活躍したが、北米ミサイル基地防衛戦にて大破。僅かに残った上半身部は、ボルドバヤル隊に所属する「MS BOYS」と呼称されたザクタンクのパーツとして再利用されている。なお、ボルドバヤル機は幾度か改造されたらしく、運用時期によって形状や武装面で若干の差異が見られる。
テンプレート:機動兵器プラモデル企画『MSV』に登場するジオン公国軍の局地戦用MS。
一年戦争時、地球に侵攻したジオン軍はザクIIをベースに改良を加える事で、いくつかの局地対応機種を開発していった。主に固定武装を強化したMSはグフとして開発が進められており、地球侵攻部隊から最も要請が強かったアフリカ戦線用として熱帯・砂漠戦仕様に特化する形で本機は開発された。開発はキャリフォルニアベースにおいて陸戦型ザクIIをベースにこの実戦データを反映させて進められた。
機体の軽量化と出力の強化と一部装甲の強化と共に地上での冷却力の向上のためバックパックには大型の冷却装置が増設されている。また、広大なサバンナや砂漠地帯での移動力向上のため腰部と脚部に補助推進装置が設置されている。関節部には防塵用の処理が施されている。
頭部にはグフに先行する形で通信用アンテナが設置された。これには砂塵やスコールなどの環境での使用を考慮した三角錐状のマルチブレードアンテナ(シングルアンテナ)と、長短2種類(等長のタイプも確認されている)のロッドアンテナを側頭部に設置したもの(ダブルアンテナ)がある。
固定武装は左前腕部の増加装甲に装着されるラッツリバー3連装ミサイルポッド。また、作戦に応じて腰部両側のマウントラッチにラッツリバーP-3 2連装ミサイルポッド及び2基のクラッカーを内蔵するSA-712クラッカーポッドを装着することができる。更に頭部にはバルカン砲と思われる開口部が2ヶ所確認できるがその詳細は明らかになっていない。携行武装として120mmマシンガン(型式番号:M-120AS)を用いる。これはザクII用に開発されたもの(型式番号:ZMC38III M-120A1)を改修したものでスコープを廃止し、バレルやストックが短いものとなっている。軽量化によって保持性が向上している。これらの武装はこれまでの実戦データが反映されており、陸戦型ザクIIのものより実戦向きなものとなっている。G92組立式砲座は分解することで4機で搬送し、目的地に於いて10分程度で組立が可能となっている。
実戦テストを兼ねてダブルタイプが第5地上機動歩兵師団第1MS大隊A小隊(通称カラカル部隊)に配備された。この部隊はロイ・グリンウッド少佐を隊長とし、リビア砂漠からスエズ運河西岸を作戦地域とする特務部隊であり、ゲリラ戦法を得意とする。なお、このカラカル部隊にのちに配備されるドム・トロピカルテストタイプの性能チェックをアリゾナで行なっていたのが、ダブルタイプを主力機としていたスカラベ部隊であり、彼らも中東地域に転戦している。また、ピンクパンサー部隊にはシングルタイプが配備され、サハラ砂漠からジブラルタル海峡までを制圧、ジオン公国軍のヨーロッパ侵攻に寄与している。このピンクパンサー隊の所属機には右肩シールド部分に蜂のキャラクターがエンブレムとして描かれており、これを由来とするキラービー隊という別名が存在する(ただし、このエンブレムを使用した機体あるいは個人の通称が「キラービー」だったという説もある)。同隊はD型ザクの他にEMS-05 アッグを擁する部隊として知られたが、戦後にはなんらかの経緯で連邦軍に編入されている。ジオン時代より乗り継いだD型ザクに加え、新たに支給されたRGC-80 ジム・キャノンとの混成部隊で、ジャブロー防衛の任に就いている姿が確認されている。防衛部隊の中でもティターンズ相当の部隊として扱われていたともいわれているが、既に事実上放棄され空き家となった拠点に捨て駒として置き去りにされていたに過ぎず、グリプス戦役時に実行されたエゥーゴの侵攻作戦とそれに対する連邦自らの核兵器使用による焦土作戦の末、以降の彼らの存亡は不明となっている。その他、中東西部に侵攻したアラビアンのパーソナルマークを使用するカーミック・ロム大尉の乗機が知られている(後に遊撃隊スコルピオに編成)。
前期にはシングルタイプ、ダブルタイプそれぞれ43機ずつ、後期にはシングルタイプのみが28機、計114機が生産された。一年戦争中期頃から実戦配備が行われ、全機がアフリカ戦線に投入された。配備数の少なかったドムに代わり、主力機として活躍した。
初出はムック『劇場版 機動戦士ガンダム アニメグラフブック』に掲載されたイラストで、これを元にプラモデル企画「MSV」において詳しく設定された。
テンプレート:機動兵器アニメ『機動戦士ガンダムΖΖ』に登場する旧ジオン軍の量産型MS。
ジオン公国時代にザクIIのバリエーションのひとつとして開発されたザク・デザートタイプをベースに、地球連邦軍基地から奪った資材で改修した機体である。旧ジオン軍残党・ロンメル部隊やアフリカ解放戦線・青の部隊の主力である。砂上走行用のジェットスキーが装着されており、高速で滑走することができる。
また、指揮官機としてザク・デザートタイプ(ダブルアンテナ)がある。中にはゲルググのビームライフルを装備した機体もみられた。なお、ロンメル部隊以外が使用する機体はレプリカという設定も存在する。
小説『機動戦士ガンダムUC』ではモーリタニアに潜伏していたジオン軍残党の機体がガランシェールの引き起こしの為に使われている[3]。
当初、アクシズで作られたものが地球に降ろされる予定であった為、MS-06DではなくF型などから改造された設定になっていたが、プロットの変更に伴いD型ベースの現地改造に設定が訂正された[4]。
また既成のプラモデルの金型を一部流用して新たなバリエーションを作るという、商品化前提で作られた機体の一つでもあり、ロケットランチャーのラフデザインは中澤博之、ジェットスキーの案は鴇田光一、全体のラフはあさのまさひこ、クリーンUPは明貴美加による。
テンプレート:機動兵器プラモデル企画『MSV』及びアニメ『機動戦士Ζガンダム』、OVA『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』に登場するMS。
ジオン公国が開発したザクIIを基に作られ、ザクIIの右肩に対空砲を装備したバリエーション機である。当初は開発が凍結されていたが、連邦軍のガンキャノンの出現に対抗する形でドムの量産に平行して生産された。主な装備としては右肩の180mmキャノン砲、ランドセル左部に2連装スモークディスチャージャー、腰部の2連ロケット弾ポッド(ビッグガン)があり、モノアイは全周囲型に改良されたほかサブカメラも装備している。アンテナは通常1本だが2本の機体も存在し、ラビットタイプと呼ばれた。もとは、地球連邦軍の航空機に対するために作られた対空用MSであるが、間もなく対地支援にも有効な事が証明され、中/長距離支援用MSとしても運用されるようになった。運用は主に遮蔽物を利用した間接照準射撃だが、場合によっては直接照準射撃も行う事があった。
砲撃武装がランドセルに集約されていて、ランドセルが弾薬格納庫となっていたため、弾丸補充には他のMSの手を借りなければならず、運用に不便な点があった(だが、自動装填装置を有しているとの異説もある)。支援機故に携帯武器は通常携行しないが、ザクマシンガン他、ザク用の各種携行火器は流用可能である。
カラーリングとして当初は北米・西アジア戦を想定してデザート・イエローが生産されたが、後にザクII同様のカラーリングであるダークグレー系の迷彩へと変更された。MS-06Jのバリエーションの一つでMS-06J-12の記述がある資料が存在する。主にキャリフォルニアベースに配置されたということが言われていたが、アジア戦でコジマ小隊がザクキャノンを発見したという記録が残されている。
一年戦争時に確認されている機体は僅かであった(MSVの設定では試作された9機全機が北米で実戦参加したとされている。ただし、バンダイ刊『戦略戦術大図鑑』では「アフリカではD型ザクと並びポピュラーな機体」と記述されており、現地改修などを含めて、本機の生産機数は意外と多かった可能性がある)。テンプレート:要出典範囲一年戦争終盤にキャリフォルニアベース防衛のために連邦軍を挟撃したものの連邦軍にキャリフォルニアベースを奪回され、フロリダ半島へ撤退した時点で終戦を迎えた。後に地球連邦軍が接収、ランドセルを改修し宇宙戦用に変更された機体がグリプス戦役で使用された。その時の機体のカラーリングは青と紫であった。
支援用としては極めて優秀な機体であり、本機のコンセプトは後にMS-12 ギガンへ受け継がれている。
劇中での活躍 ジオン公国軍第2地上機動師団所属のイアン・グレーデン中尉は、MS-06Kで構成されたMS中隊を率い、北米戦線において航空機34機、車両71台、MS2機の撃墜スコアを残している。なお、彼の乗機はラビットタイプでありオリーブグリーンに塗装されていた。『機動戦士Ζガンダム』で巡洋艦ハリオに立ち寄ったパプテマス・シロッコは、本機が搭載されているのを見て旧型と足蹴にし、アーガマ攻撃には「私のメッサーラだけで充分」と嘲笑っている。なおキリマンジャロ基地のシーンでも1カット登場している。OVA『第08MS小隊』第3話では、下半身を土中に埋めて砲台化した本機が登場する。基地のトーチカと連携して一度は陸戦型ガンダム3機の攻撃を退けた。小説『機動戦士ガンダムUC』では、ジオン軍残党のキャンドル中尉の愛機として登場。トリントン基地襲撃の際、ヨンム・カークス少佐の乗るザクI・スナイパータイプを援護した。備考 『MSV』でプラモデルとして販売され、『Zガンダム』に登場したカラーリングのものも販売されたが、2008年8月にマスターグレードとして新設計のザクキャノンが販売された。参考文献MG ザクキャノン 「ジオン公国MS開発史」
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