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ペズン計画(ペズンけいかく)は、アニメ『機動戦士ガンダム』に端を発する、プラモデルを中心として展開される予定であった企画『MS-X』に登場する、架空の軍事計画。
一年戦争末期に劣勢となったジオン公国軍の生産工場があったとされる小惑星ペズンにおいて企画・立案されたものである。
本項ではペズン計画によって開発されたモビルスーツ (MS) を型式番号順に記述する。
ペズン計画とはジオン公国が極秘裏に開発していた兵器開発計画。ア・バオア・クーで戦力の備蓄が進められ、サイド3に本部を移した上で秘密工廠で開発が行われた。MS-Xと呼ばれるのはあらゆる可能性を考えて設計された兵器システムを指し、偽装のため軍開発ナンバーから外された形式番号が付けられている。地球連邦軍でもデン・バザーク大佐の特殊部隊が情報収集を行っていたが、一年戦争終結から暫くペズン計画全貌の資料は発見されなかった。
ペズン計画で研究・開発されたモビルスーツにはアクト・ザク、ガルバルディ、ドワッジ、ギガン、ガッシャがある。アクト・ザクはザクIIにマグネット・コーティングを施したMS、ガルバルディはギャンの完成型、ドワッジはリック・ドムの発展型であるなど、既存兵器を母体に用いたものが全体の3/5を占める。
テンプレート:機動兵器ジオン公国軍の試作型局地戦用MS。
本機はペズン計画と言われたジオン軍の一年戦争末期の新MS生産計画によって生み出された試作MSの一つである。型式番号がMS-10のため、ドム及びリック・ドムの発展型と考えられている。ドワッジの名称を有する機体には他にも同じくドム系列であり陸戦用のMS-09Gがあり、この混同はドワッジの名称がドム系列の次期MSとして用意されていたためと推測されている。本機はMS-09Gと区別をするためにペズン・ドワッジと呼ばれることが多い。
もともと陸上用に開発されたドムを宇宙空間で使用できるように改良したリック・ドムはそれなりの戦果はあげたものの、ドムに比べ稼働時間が大幅に制限されるなど問題は残っていた。そのためリック・ドムの発展型として宇宙用に再設計された。これまでのドム系列の特徴である重装甲、重火器装備に加え、その重装甲を生かした対MSの白兵・格闘戦も考慮しており突撃型ともいわれる。
ドワッジは特徴的な三角の頭部を持ち、ドムの特徴であった十字型のモノアイスリットは逆丁字型に改められた。前腕部には格闘戦を考慮した三連スパイクを装備する。背部のスラスターは3基に増設され、腰部にも外付けで2基のスラスターを装備する。
武装は固定武装としてヒート・サーベルを装備。リック・ドムとは異なり腰部に水平に装備する。携行武装として改良型のジャイアント・バズ、及び8連装420mmロケット砲がある。更に、ビーム・キャノンも用いることができるが、ジェネレーター不足のため、2機1組となって運用するものであった。なお、左胸部にはドムにおける拡散ビーム砲とおぼしき形状が見受けられるが、これが同様の武装であるかどうかは明らかになっていない。
「トミノメモ」によれば、『機動戦士ガンダム』にてリックドムの別名としてホワイトベースの宇宙帰還後に登場する予定であった。主な搭乗員はバロム大佐、ジン・ライム曹長など。
名称の変遷本来『MS-X』シリーズは1984年に発表され、『MSV』同様のガンプラの販売戦略の一環としての映像媒体を持たないMSとして企画されたものだった。この時点で発表された名称はドワッジであった。しかし、アニメ『機動戦士Ζガンダム』制作のため企画がペンディングとなり『MS-X』が商品化されることはなかった(後にフィギュア『ZEONOGRAPHY』で商品化)。『機動戦士ガンダム』製作時の監督富野由悠季が残した「トミノ・メモ(ガンダムが打ち切られなかった場合のネタを記したメモ)」によればもともとドワッジはドムの企画段階の名前であったという。後にアニメ『機動戦士ガンダムΖΖ』おいて同じドム系列でありながら異なるデザインのMS-09GもしくはMS-09Hという型式番号のドワッジというMSが登場し、プラモデルなどで商品化された。そのため、近年はこの機体と区別するため、本来のドワッジ (MS-10) はペズン・ドワッジと呼ばれることが多い。劇中での活躍テンプレート:機動兵器
ジオン公国軍の量産型MS。「アクトザク」との表記も見られる。
一年戦争末期、ジオン公国軍によりペズン基地で開発された。ザクIIがベースになっているものの、ザクIIとは桁違いの性能を誇ることから、新たにMS-11の番号を割り当てられた。しかし開発は試作段階で終戦を迎え、本格的な量産には至らなかったとされる。MS-11は本来はゲルググの型式番号であったが、開発が難航したため本機へと番号を譲り、MS-14として開発が進められた。
各関節部にマグネット・コーティングを施し高い機動力を発揮する。ジオン公国軍製モビルスーツは流体パルスシステムによって駆動するが、マグネットコーティングは地球連邦軍製の駆動形式に用いられるフィールドモーターに施される技術である。よって本機には部分的にフィールドモーターが採用されていたともいわれている。
武装は4連装のブルパップガンと専用ヒートホーク。またジェネレーターの強化により、ザクIIでは不可能だったビームライフル、ビームサーベルの装備も可能となっている(『MS-X』発表時からこの設定は存在したが、アクト・ザク専用のビーム兵器の画稿は起こされていなかった。ビーム兵器を使用している姿が描かれたのは、後年になってTVゲームなどに登場してからである)。
一年戦争終結後、本機を接収した地球連邦軍がその高性能に着目し、オーガスタ研究所等に配備した。接収後はコクピットを全天周囲モニター・リニアシートに換装され、第1.5世代モビルスーツともいえるものとなっている。その際ハイザックと同型のビームライフルを装備している。
劇中での活躍テンプレート:機動兵器
ジオン公国軍が開発した、支援 / 防空用の簡易生産型MS。
主に防空用として開発された機体。MSの型式番号を与えられてはいるが特異な形状をしており、陸戦用モビルアーマー (MA)、実質的には支援自走砲というべき存在である。地球連邦軍のRX-75 ガンタンクやRB-79 ボール同様のコンセプトに基づく、中 / 遠距離支援用としては極めてオーソドックスな機体であった。
生産工程と必要資材はザクIIの半分程度とも言われ、性能的には決して高くないのだが、自走砲の戦術的に正しい運用法は、最前線に出ず遮蔽物を利用して後方からの組織的支援に徹することであり、既存の自走砲より高性能なので余り問題にはならなかった。
簡易型だけあって頭部は首のない固定式。代わりに水陸両用MSと同じく、モノアイレールの可動範囲が広い。下半身は歩行用の脚を有しておらず、移動は3つの車輪で行なう。このホイールユニットは全高16.2mと言われるギガンの25 - 30%程度を占め、ホイールユニットを宇宙用スラスターユニットに換装する予定もあったという。グラナダ等の月面での使用を前提にしているため、機体前後にはプロペラントタンクと小型スラスターも装備しており、ある程度ならばノーマル状態でも宇宙戦闘にも耐える。ジェネレーター出力は低いものの、ビーム兵器の運用を考慮してないギガンにとってはこれで充分で、電力のほとんどはホイ-ル駆動系に回されて良好な機動性を保っていた。
脚部を持たないため操縦は極めて容易で、これは車両からの機種転換に際してパイロット養成期間短縮にも繋がるメリットがあった。「路面移動力が速い」「故障しにくい」「メンテナンスが簡単」などのホイールによる利便性から、地上用としても期待があったようである(ゲームでは主に地上用MSとして活躍している)。
MSが戦闘に大きな影響を与えると考えられ、高性能な機体開発が求められていた時期にこうした先祖帰り的なMSの開発がなされたのは、一年戦争末期に劣勢となったジオン公国軍が安価で生産性の高い機体を大量に調達し、数での優位を狙う目的があったとされる。しかし、少数がズム・シティ他に配備されただけに留まった(漫画『機動戦士ガンダム ギレン暗殺計画』ではこの設定を生かし、親衛隊用の機体が運用されている姿が見られる)。高価で操縦難易度も高いMSであるMS-14 ゲルググが量産された結果、地球連邦軍で同様の思想でつくられた廉価版MS(モビルポッド)RB-79 ボールを大量投入した作戦によりソロモンを始めとする宇宙要塞群は陥落し、結果的にジオン公国は敗北の道を辿った。
武装180mmキャノン砲本機の主砲。頭頂部に装備された砲塔内にセットされた実体弾砲。射界は全周で対空射撃に使われるが、地上目標に対しても十二分にその威力を発揮する。間接照準射撃による曲射も可能。砲塔部にはセンサーが搭載されているので、本体が隠れたまま、砲塔だけ遮蔽物や稜線上に出して射撃することも可能である。120mm機関砲右手その物にマウントされた四連装機関砲。前記の180mm砲と違い大量の砲弾を短時間に叩き込む直接射撃兵器である。長砲身である所からザクマシンガンよりも威力や射程も上であると思われるが、これは補給の観点から砲弾の互換性がある可能性は高い。その長さから近距離では取り回しづらく、どちらかと言えば狙撃用火器である。同軸機関砲口径不明。180mm砲に同軸装備された副砲である。歩兵や非装甲車両等、主砲を使うには取るに足りない相手を撃つための物である。クローアーム鉤爪状の簡易型腕部。ギガン専用の白兵戦武器は用意されておらず、万が一、近接戦闘になった場合は、この左腕であるクローアームで自衛するしか手はなかった。他のMS用に開発された携帯武器が使用可能かは不明。備考リックギガン (RICK-GIGAN) は、漫画『機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティス』に登場するネオ・ジオンの試作MS(型式番号: MS-R12)。
ペズン計画によって生み出された試作MSの一つであるギガンの宇宙用改修型と考えられる。
もともとギガンには、宇宙空間での活動用に高機動バーニアが用意されており、3輪の走行ユニットをそちらに換装することができた。リックギガンは、その高機動バーニアに換装された姿だと思われる。但し、一年戦争から10年経過しているため、細部にわたって改良が施されており、右腕部もガトリング砲状の装備に変更されている。頭部に有している一門の砲がギガンと同一の実体弾式180mm砲かは不明である。
劇中の活躍巨神発動後、随伴機として巨神の援護、後方支援を行なっている。地球連邦から派遣されたアムロ・レイの駆るメガゼータや、シャア・アズナブルが率いるネオ・ジオンの戦力から巨神を守ろうとした。しかし、巨神の一斉攻撃により敵味方の区別無く撃破された。テンプレート:機動兵器
ジオン公国軍が開発した突撃用試作型MS。
ガッシャのフォルムは水陸両用MSのズゴック、もしくは試作機のゾゴックに相似している。
下半身を換装して宇宙戦に対応できるが、その状態の画稿は現在も未発表である(『ガンプラ・ジェネレーション』講談社刊より)。
本機はMA的な発想から誕生したと云われ、宇宙戦においてリック・ドムやドワッジなどによる後方支援を受けながら、爪状のマニピュレーターであるコンバット・ネイルを用いて近接戦を行う強襲・格闘型の機体である。MA並みの装甲と加速性能を誇り、ズゴック譲りの格闘性能で近接・格闘・離脱を繰り返す運用方法が考えられていたようである。しかし、当時のジオン公国軍には複数のMSを量産する力はなく、その汎用性の無さや他機種との互換性の低さがネックとなり、正式採用されずに終わっている。
固定武装は両肩部にそれぞれ装備された開閉式4連ミサイル・ポッドであり、ビーム兵器を搭載してはいない。これは豊富な水を活用できたズゴックとは異なり過熱を制御出来なかったためとされる。その代替として特殊なハンマー状の武器である特殊ハンマー・ガンを装備している。これは直線的に射出するほか、山なりに打ち出すことも出来た。これにより、障害物を越えての攻撃が可能で、その運用法から俗に山越えハンマーと呼ばれた。ただし、ガッシャのマニピュレーターは通常のものではなく爪状のものであったため、特殊なグリップで保持して使用した。ガンダムのガンダムハンマーに代表される無重力空間における質量兵器は、そのコントロールの難しさはあるものの、エネルギー切れの心配が無く、敵機に与えるダメージも深刻な兵器であった。
劇中での活躍テンプレート:機動兵器
漫画『機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティス』に登場するMS。デザインは、長谷川裕一。
木星圏にあったネオ・ジオンの秘密工場において、伝説巨神の機密防衛のためにペズン・ドワッジ、リックギガンと共に配備されていた。半球状の頭部に4つのモノアイがあり、上半身は巨大なU字状をしており、肩は円形のターレット状、両腕は射出式ハンマーという特異なフォルムを持つ。
劇中ではドガッシャのハンマーは数個のアポジモーターを持ち、巨神の装甲の陰に隠れたメガゼータを攻撃している。
劇中での活躍巨神発動後、随伴機として巨神の援護、近接防御を行なっている。地球連邦から派遣された アムロ・レイの駆るメガゼータや、シャア・アズナブルが率いるネオ・ジオンの戦力から巨神を守ろうとした。しかし、巨神の一斉攻撃により敵味方の区別無く撃破された。その後、腕部のハンマーをメガゼータに流用されている。ギャンの後継機。後にガルバルディからガルバルディαに設定変更。
「ガルバルディ」を参照
MS用の対艦移動砲座。ビグロと同型のメガ粒子砲を1門装備。
MS移動用のロケットボード。
その他『MS-X』企画として予定されていた兵器など。
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執筆の途中です | この項目「ペズン計画」は、ガンダムシリーズに関する書きかけの項目です。加筆、訂正などをして下さる協力者を求めています(P:アニメ/PJガンダムシリーズ)。 |
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