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ギャプラン (GAPLANT) は、アニメ『機動戦士Ζガンダム』に登場する架空の兵器。
ティターンズの可変モビルアーマー (TMA)[1] である。
本機はメカニックデザイナー藤田一巳のアニメ作品デビュー作である。『機動戦士Ζガンダム』のMSデザイナー募集にあたり、藤田が富野由悠季に提出したMS画稿「ドミンゴ」に若干リテイクを加えられて採用された。
本項ではギャプランTR-5以下、各種派生機体についても記述する。
テンプレート:ネタバレ
テンプレート:機動兵器地球連邦軍のニュータイプ研究機関「オーガスタ研究所」が提出した基本設計を元に、「オークランド研究所」が開発したティターンズの超高高度迎撃用MSで、MA形態に変形する事で大気圏内での単独飛行が可能となるが、アッシマーと違いリフティングボディや熱核ジェットを持たぬ故に燃費が悪く、推進剤搭載量の関係もあって飛行航続距離は極端に短い為、大気圏内での作戦時には多くの場合、サブフライトシステムか後述の追加ブースターが不可欠だった。
加速時のGが激烈なため通常のパイロットでは乗りこなせず、実質的に耐G能力を改造されている強化人間専用機となってしまった。だが、後期生産型では改造により上限速度のリミッターを付けたり急旋回のGを緩和するOSのプラグラムを追加した一般兵でも搭乗可能な機体も生産されている。
増槽を兼ねた大型の追加ブースターを装備する事で大気圏離脱も可能。また宇宙空間でその形態ならば両側にMS1機ずつを係留して長距離を移動出来る。更にブースターを装着したままでもMSへ変形可能であるが、設定書にも書かれている通り殆ど意味がないので、劇中ではこの形態は披露される事無く終わっている。
本機最大の特徴はシールド・ビーム砲・スラスターを兼用したバインダー(ムーバルシールド。またはムーバブルシールドとも呼称される)を両腕に装備している事である。シールドにビーム砲などを仕込むことは他機でも行われているが、ここまで特化したものは他に例を見ない。これによりMS形態でもその強力な加速力が落ちる事はなく[2]、また、全周噴射可能なベクタードスラスターとしても機能する為、劇中で本機は急激な減速や方向転換等、かなりトリッキーな機動性を駆使して敵を翻弄している。
MA形態の強力な推力を利用した強襲や空中戦で活躍したが、ヤザンに「動きが硬いMS」と言われた通り、機体がやや大型なこともあり小回りが効かない。MSに変形後はMA時より機動性は多少劣る。
地球ではロザミア・バダムが搭乗。ジャブロー降下後に地球に残り、ハヤト率いるアウドムラのカラバクルーと行動を共にすることになったカミーユ・ビダンとクワトロ・バジーナを翻弄し、無断出撃したカツ・コバヤシが搭乗するガンダムMk-IIや百式をその高機動性を活かして追い込むが、カミーユの駆るリック・ディアス(劇場版ではガンダムMk-II)に撃墜されている。宇宙ではヤザン・ゲーブルが搭乗し、Ζガンダムやエマが搭乗するガンダムMk-IIなど、アーガマやラーディッシュの主力機などと交戦している。なお、ヤザンが搭乗しているギャプランは全天周囲モニターに欠陥があり、機体下方に死角が生じてしまう欠点を抱えていた。だが、それは整備のミスでありギャプラン自体の欠陥ではなく、後の調整によりこの欠陥は無くなっている。
雑誌「ガンダムエース」に連載された松田未来の漫画『蒼空の長槍 Blue Sky in 0087』では、エゥーゴによるジャブロー降下作戦を機に、上空から降下する敵に対し追加ブースターを装備した可変MAによる大気圏上での単独迎撃戦闘を目的とした「サリッサ計画」に携わる人々が描かれている。
小説『ガイア・ギア』では、宇宙世紀0203年に損傷し南の島に流れ着いた本機が描かれる。
HJ社の月刊「タクティクス」1988年5月号別冊『GUNDAMGAMES』のリプレイ記事「Beak through」には2機の本機が登場し、ネオ・ジオン軍残党のMSと交戦。死闘を繰り広げている。
ギャプランTR-5は雑誌企画『ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに』に登場する機体。テンプレート:機動兵器機体各部に微妙な差はあるが、基本的にはギャプランと同様の機体仕様となっている。変更点は頭部センサーをヘイズルと同等の「ガンダムヘッド」タイプに変更、機体各部に姿勢制御スラスターの増設等多々あるが、最大の特徴としてはギャプランの両腕に装備されていたムーバブル・シールド・バインダーがガンダムTR-1[ヘイズル]のシールド・ブースターに換装されたことであろう。これは強化人間でなくともギャプランを使用できるようにするための改修である。武装はロングブレード・ライフル(分解することでビーム・ピストルになる)。
当然MA形態への変形は可能である。シールド・ブースターの装備に当たっては元々ギャプランの開発自体にヘイズルによって蓄積されたシールド・ブースターのデータが活かされているため、容易であった。これはT3部隊によるデータ収集が最新機にフィードバックされた好例の1つであると言えよう。
マーフィ小隊内では、TR-5本来の愛称である「ファイバー」や、ブレードアンテナが装備された頭部ユニットの形状から「ファイバーガンダム」などの愛称で呼ばれることも多いが、ファイバーから大気圏離脱・再突入用のパーツを外して空間戦闘用装備を施した本形態を明確に区別するため、メカニックマン達からの要望に応えてマーフィが「フライルー」と命名している。
フライルーがウィンチシールドを装備した形態。ファイバーからファイバーユニットを分離するとまずこの形態になり、シールド・ブースターをウィンチシールドから外して両腕に装着することで上記のフライルーになる。
ロング・ブレード・ライフルをウィンチシールドを所持するマニピュレーターの反対側のマニピュレーターで所持するために近接戦闘が通常のフライルーよりもしやすい機体でもある。しかし、普段はMA形態の際に推進器となるべきシールドブースター2基をウィンチシールドとしてマニピュレーターに持つためにMAに変形しても飛行できるかが不明な機体である。またMAに変形できるかも不明である。その現象の解消のためにウィンチシールドを両肘に各1基ずつ(シールドブースターが実質的に計4基)装備した形態などが模索されていると言われる。
ウィンチシールドウィンチシールドはフルドドIのノーズセンサーユニットにウインチ機構を付加したもので、ノーズセンサーユニットのラッチ部分に強化型シールドブースターを2基装備したり、その他武装を装備することが可能でインコムの様に遠隔攻撃ができる手持ち式のシールドである。ノーズセンサーユニットにはモノアイやノーズ・ビームキャノンが付いているために敵を捕捉し攻撃するという遠隔攻撃面でも優れている。ガンダムTR-1[ヘイズル]の追加武装であるフルドドから得られたデータを基に開発したサポートユニットのフルドドIIを装備したギャプランTR-5[フライルー]である。フライルー・ラーIIやIIを省略しフライルー・ラーと呼ばれることもある[3]。
フライルーがフルドドIIを1機だけ装備した形態。ガンダムTR-1[ヘイズル・ラー]にも装備されたクローアームをベースとしたクローが右肩に1基装備されており、内部にはビーム発信機も装備されている。これにより、ロング・ブレード・ライフルをビームキャノンとしても運用できる(左肩のものはクローアーム装備型ではない)。フロントアーマーには2基、リアアーマーには1基サブアームが装備されており、リアアーマーに装備されたサブアームはMA形態でロング・ブレード・ライフルを固定するのに用いられる。しかし、通常の腕と併用できないのが欠点。更にフロントアーマーには、ガブスレイと同位置にスプレットビーム砲も2基装備されている。腕部はギャプランと同様のムーバブル・シールド・バインダー内蔵ビーム・キャノンが2基装備されている。このサポートユニットを使用することで地上・宇宙・空中と言ったあらゆる領域で高い戦闘力を発揮する事が出来る。この高性能により、本機のために「領域支配モビルアーマー(Area Dominance MA=エリア・ドミナンス・モビルアーマー)」というカテゴリーが設定された。
本機の武装レイアウトはヘイズル・ラーと酷似しており、同機の戦闘データがその後の機体にフィードバックされている証明といえよう。
肩部追加武装のフルドドIIはフルドドをベースとしてあるので、本機の支援パーツはフルドドのユニットと換装してヘイズルに装備できる。またこれらのサポートユニットには幾つかプランがあげられているという。強化パーツ装着に伴う重量増加に対応して、シールドブースターがバインダーに換装されている。同型の2機の存在が確認されているが、うち1機にはティターンズ・カラーが施され、RX-272系の頭部が装備されている。
火力強化型仕様ヘイズル・アウスラのギガンティック・アーム・ユニットと同様に、フルドドIIを介してサイコガンダム系の腕部をビーム砲ユニットとして装備する。別プランとして、遠隔攻撃が可能なサイコガンダムMk-II系の腕部を装備する案もある。強化バインダー仕様大型の専用バックパックを介して、有線式の多連装ビーム砲付きの火力強化型バインダーユニットを装備する。雑誌企画『ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに』に登場する、ティターンズの拠点侵攻用可変MA。テンプレート:機動兵器「弾道軌道による敵拠点への超音速侵攻」をコンセプトとして開発され、ギャプランの改修機ギャプランTR-5をコアユニットとしてセンサー・弾頭ユニット、機首ユニット、耐熱フィールドユニット、スラスターユニットと2つの複合バインダーユニットから構成される。旧世紀に開発された大陸間弾道ミサイル(ICBM)に類似した運用コンセプトを持っており、MA形態で地上から打ち上げられ、一度大気圏を離脱後、大気圏に再突入し地球の引力を利用することで敵が迎撃不能な速度まで加速して敵軍の拠点を強襲する。打ち上げ時には機首に大気整流カバーを装着し、巨大なロケットブースターを用いる。再突入までは無防備で特に打ち上げ時が最も速度が遅いため、迎撃のおそれがある。そのため本体のシールドブースターも併用して加速し、短時間で大気圏を離脱する。
ICBMと異なり、敵地に進入後、可変MAの利点を活かすことによりピンポイント攻撃が可能である。その際、敵拠点の迎撃システムから機体を守るためにスラスターを兼ねたバインダーにはミノフスキー物理学#ジェネレーター技術Iフィールドジェネレーターと拡散ビーム砲といった能動的な防御装備が内蔵されている。また、単独による強襲だけでなく、2機のMSを搭載し敵地にて展開することで小隊規模での拠点制圧も可能となっている。本機は、防御力と加速性は高いがMAをも超える巨大な機体となってしまい、戦艦のMSデッキには入る事が出来ないため宇宙での輸送の際には船外にワイヤーで牽引されて整備などが行われる。
機首ユニットはコアユニットのセンターアーマーに装着される。各種センサーが搭載され、十字状のモノアイレールを有する。また、侵攻作戦で目標を破壊するための爆弾を2基装備する。
機体下部の耐熱フィールドユニットは大気圏再突入用の冷却システムであり、5基のノズルから冷気を排出し、機体を冷却することで摩擦熱から保護する。搭載する2機のMSをも冷却する必要があり、高出力のものとなっている。
機体上面を覆うスラスターユニットには3基のハイブリッド型ジェネレーターを搭載しており、大気圏内ではジェット推進を行う。コアユニットのバックパックと直結する形となっており、巨大な機体を大気圏内で飛行させるため高い推進力を発する。また、機体前面にはコアユニットを保護するための大型の装甲、下面には補助センサーが設置されている。
本機を最も特徴づける大型の複合防御バインダーはコアユニットの肩部、前腕部およびスラスターユニットの3点支持によりドラムフレームを介して上下に2分されるIフィールドジェネレーターに接続される。このドラムフレームはアッシマーに採用されたものを大型化したものである。更にIフィールドジェネレーターからバインダーアームを介して大型のバインダーに接続される。上部のバインダーには隠し腕が内蔵され、上下バインダー間に搭載するMSのラッチを保持する。下部のバインダーはプロペラントタンクを兼ねたメインスラスターとなっており、上部のものと比較して巨大なものとなっている。
また、Iフィールドジェネレーターにエネルギー出力を集中するため、拡散ビーム砲のエネルギー供給用のEパックを大量に搭載する。上下のバインダーとも前半部は共通のユニットとなっており、吸排気口を有し各5門、計20門の拡散ビーム砲を装備する。通常、砲門はカバーで保護されているが、使用時にはカバーを排除して敵の迎撃ミサイルに対して弾幕を張る。バインダーは前方に展開することにより拡散ビーム砲による前面防御が可能である上に、エアブレーキとしても機能すると考えられている。
ファイバーもギャプランと同様、変形が可能である。変形時には両肩の大型バインダーが2基に分離され、先端のセンサーがフロントアーマーを兼ねたサブセンサーとしても機能する。MS形態では拡散ビーム砲を主武装として使用する。これはファイバーが苦手な接近戦においては有効な攻撃手段となる。その他には胸部に装備された爆弾、ガンダムTR-1[ヘイズル・ラー]と同様のロングブレード・ライフル、ダブル・シールド・ブースターに装備されたビーム砲を使用する。強大な推力によってMS形態でも大気圏内での飛行を可能にし、空中戦闘での性能を最大限に引き出す事が可能になっているが、総重量の大幅な増加とバインダーの干渉によって歩く事はほぼ不可能になっている。また、MS形態ではIフィールド発生器が分割されるため、ビーム・バリアの機能は使用できない(電撃ホビーマガジンのストーリーではMS形態でIフィールドを使用する描写がある)。ファイバー・ユニット自体は炸薬による排除が可能で、通常のTR-5になることができる。
頭部はガンダムTR-1[ヘイズル]によるガンダムヘッドが敵に与える心理的影響を考慮し、ヘイズルと同等のセンサーに換装されている(ただし、カメラはモノアイとなっている)。また、ダブル・シールド・ブースターは半自動制御による遠隔操作も検討されたという。
テンプレート:機動兵器[アドバンスド・フライルー]は、新開発されたパーツを用いて改修されたTR-5の最終発展型である。当初これらのパーツはマーフィー搭乗の1号機に装着される予定だったが、戦線の激化に伴う予備の2号機の実戦配備に伴い、各々にパーツを分配した別仕様の機体として完成された。もっとも、この計画変更も実際は運用プランの1つ「エリア・ドミナンス(領域支配)仕様」であり、異なる2機の特性を活かしたフォーメーション戦術、同一機故の高い互換性による柔軟なパーツ換装等、様々な利便性をもたらした。
なお、アドバンスド仕様への強化に合わせ、頭部センサーは従来のモノアイからツインアイ仕様に換装。両頬のフェイスガードも延長され、よりガンダムタイプに近い形状となった。
最終決戦時ガブリエル・ゾラのリックディアス[シュトゥッツァー]と交戦し中破、フライルー1号機とともにアスワンに回収されるも誘爆の危険があったため船外破棄される。
拡散メガ粒子砲背部増加スラスターブロック上段に設置されたメガ粒子砲。固定式だが、基部に設けられた上下の可動域によりある程度の射角変更が可能。増加スラスターユニット両腕シールド・バインダー後部に増設された高出力スラスター。その巨大さ故腕部のみでの懸架が困難となり、背部スラスターブロックより延長されたアームユニットとの2点で支持される。開放型バレルキャノン胸部中央に固定されたロング・ビーム・キャノン。ヘイズル・アウスラ等が装備するシールド・キャノンのバレル延長タイプ。クラッカー・ホルダー左スカートに設置された機雷用ホルダー。投擲用の機雷を3基装備する。[アドバンスド・フライルー]フルアーマー形態は、新開発されたパーツを用いて改修されたTR-5の最終発展型である[アドバンスド・フライルー]にフルドトIIと追加ブースターを装備したエリアドミナンス機の完成形といえる機体である。ティターンズが保有する20m級のMSのうちでは最も高い性能を誇るとされるが、実際に戦線に投入されたかは不明である。
テンプレート:機動兵器漫画『機動戦士ガンダム エコール・デュ・シエル』に登場するギャプランのカスタム機。ティターンズ所属の強化パイロット、エリシア・ノクトンが搭乗する。
当初彼女はノーマル仕様の機体に搭乗していたが、かつての同窓生であり、ライバルでもあったエゥーゴのMSパイロット、アスナ・エルマリート駆るリック・ディアスとの交戦による損傷をきっかけに、修復と同時に試作パーツを用いたカスタマイズが施された。改修内容は武装面の強化が主で、右腕シールド・バインダーは2連装ビーム・キャノン内蔵の新型タイプに換装、反対に左腕バインダーは火器を排除し、防御及びブースターとしての機能を重視した仕様としている。また、股間部にはガトリング機関砲及びビーム・キャノンを1門ずつ内蔵する。加えて、頭部には羽飾り状のセンサーユニットを装備し通信機能を強化。機体色も赤紫のパーソナルカラーに再塗装されている。
これらの改修によって原型機とは大きく印象が異なっているが、本質的なスペックにはさほど差異は無く、関係者からは「(エリシア自身の才能の限界を含めて)見せ掛けだけのハリボテ」等と揶揄されていたようである。
テンプレート:機動兵器ゲーム『SDガンダム GGENERATION-F』で登場したカラバ仕様のギャプラン。ネオ・ジオンによる地球侵攻に対応するために高高度迎撃用MAとして改修された機体である。
グリプス戦役時にクワトロ・バジーナがダカールでティターンズの横暴を告発する演説を行ったことで、世論はティターンズを見限るようになった。ギャプランを開発したオークランド研究所も例外ではなく、裏取引によって当機がカラバに提供されることになった。
変形機構や脚部等は排除されており、高速を活かした一撃離脱戦法での戦闘を主眼として設計されている。武装はギャプランと同様のメガ粒子砲を主武装としているが、拡散・収束の用途に応じた切り替えが可能となっている。また12連装ミサイルランチャーや、機首には対戦闘機用のバルカンポッドが増設された。
当機は20機程度が量産され、大気圏突入中の降下部隊や巨大空中空母に対する迎撃に使用される予定であったが、通常のギャプランやΖプラスがカラバに配備されることになり、開発計画は頓挫している。
執筆の途中です | この項目「ギャプラン」は、ガンダムシリーズに関する書きかけの項目です。加筆、訂正などをして下さる協力者を求めています(P:アニメ/PJガンダムシリーズ)。 |
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en:ORX-005 Gaplantzh:ORX-005系列机动战士
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