クイン【風語りの旅人】
概要
呼称 |
・風語りの旅人 ・大自然の叡智の愛弟子 ・内心不安な野うさぎ |
陣営 | ヴェルディア連盟 |
年齢 | 19歳 |
身長 | 175㎝(耳込みで195㎝) |
趣味 | 新しい物事の発見 |
好きなもの |
・面白い物 ・新しい物 ・友達を作ること |
嫌いなもの | 退屈な生活 |
故郷 | ユグドラシル |
現在地 | 世界を巡り回っている |
現在の身分 | 風語りの旅人 |
関連人物 |
【姉】 ・ライカ 【幼馴染】 ・キャット 【師匠】 ・アルドン 【旅仲間】 ・リグビー ・ロワン 【クインによって啓蒙を受けた才能ある少女】 ・ロザリン |
ストーリー
ヴェルディア連盟には、
風があるところなら、どんなに離れていても
そこの情報が耳に入る『風術士』
という存在がいる。
『風術士』たちは森の外を一歩も出ることなく、
この世界で起きている全てのことを
熟知していたのだった……。
クインもその一人ーー
ヴェルディア連盟は数千年の時を
ユグドラシルとともにしている。
世俗との関係を断ち、
外界への行き来もしないため、
多くのヴェルディア連盟の人は、
外のことについて何も知らない……と
世界中の者から思われている。
だが、実際は外の世界のことを
手にとるように熟知しているのだった。
なぜならーー
これらの情報はヴェルディア連盟にある、
『ディオーンの語り部』という
特殊な情報機関から来ていた。
この組織を構成しているのは
『風術士』と呼ばれる
ヴェルディア連盟の魔道士たちだ。
彼らは自然魔法に精通していて、
生まれながら自然との親和力を持っていた。
風に吹かれる草木を見れば、
森の機微に触れることができるのだ。
そして、風の音を聞いて
遠くの声も聞き取ることができるのだった。
『ディオーンの語り部』は、
その能力で知り得た情報を
ヴェルディア連盟の人々に伝えていた。
クインもこうした能力を持つ『風術士』だ。
大自然の叡智の長であるアルドンに
その能力を評価され、
幼い頃から弟子として修行をしていた。
クインには、おてんば娘のキャットという
仲の良い幼なじみがいた。
好奇心旺盛なキャットは、
大人たちの目を盗んで
こっそり森の外に出かけていっては、
外の世界のことをクインに話してくれた。
クインはキャットの話を聞いている時が
一番幸せだった。
キャットの話は、
クインが風から感じ取れない事だらけで、
そのような場所に行って遊んでみたいと
いつも密かに思っていたのだった。
キャットはクインの気持ちを
見抜いているようで……。
「クインの心の中にも、きっと外の世界を
冒険したがる子猫ちゃんがいるニャ!」
いたずらっ子のように笑うキャットに、
クインは困ったように笑顔を
浮かべるだけだった……。
しかし、連盟の人たちと
アルドンの期待を裏切る事はできず、
外の世界に行くことは一度もなかった。
クインはこの事を一度も口にしなかったが、
アルドンはとっくに彼の気持ちをわかっていた。
だからこそ、彼にこう伝えたのだ。
「優秀な『風術士』は風の声を聴くだけでなく、
自分の心の声にも耳を傾けなくてはならん」
「お前もそろそろ、
自分の心と向き合わんとのう」
「世界にはユグドラシルにはない知恵が
まだまだ無数に潜んでいるのじゃぞ」
はっきりは言っていないが、
クインに外の世界を体験してくるよう
アルドンは指示していた。
その言葉を受け、
クインはついに外の世界へ旅立つことを
決意する。
お別れの手紙を残し、アルドンが用意してくれた
翡翠の杖を手にして……。
クインは森を離れ、
夢に見ていた外の世界の冒険へ
出発したのだったーー
ドリーのコーナー
クインは天才だった。
幼い頃から周りの大人にそういい聞かされて成長した。
天に選ばれし子、その代償として彼は早くも姉と離れ離れになり、終わらない訓練の中で生活してきた。
誰もが彼を風語りの指導者になれると期待を寄せた。
キャットは彼が風語りとして選ばれた後、よく会いに来てくれる唯一の仲間だった。
この落ち着きのない子猫が、外の世界への憧れを抱かせるきっかけとなった。
クインはユグドラシルを出て外の世界を旅したいと思っていた。
しかしアルドンを始め、姉やヴェルディアの民たちはみんな彼に期待を寄せており、彼らの期待を裏切ってユグドラシルを出ることはクインにはできなかった。
しかしその後、クインはこの期待が彼を束縛しているわけではないことに気づいた。
みんなは彼が優れた風語りになることを期待すると同時に、彼が自分らしく生きていくことを望んでいた。
師の励ましと姉の支持、そして親友の理解があり、クインはついに旅立ちを決意し、ユグドラシルを離れた。
風語りの使命を背負い、クインは心の旅を始めることになった。
彼に会ったことがある人は少ないかもしれない。
しかしエスペリアの各地で語られる風語りの伝説についてはきっと多くの人々が聞いたことがあるはずだ。
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