ストーリー
かつて帝国のとある将軍の愛犬だった魂狩りの魔犬は、元々は邪悪な存在ではなかった。
主人が笛を吹くと、いつもその合図に合わせて規則的に吠え返していた。
戦火の飛び交うあの時代、彼は常にあらゆる戦場を駆け巡る主人の側にいた。
その鋭い嗅覚と機敏な動きで一度は主人を危機から救い出し、帝国からの賞賛も得た。
主人の命令に対する絶対の服従は、猟犬としての忠誠を証明していた。
しかし、その忠義は幸せな結末を迎えることはなかった。
主人は悪魔の誘惑に負け、極めて残忍な方法で彼の魂を生贄に捧げ、永遠の命を手に入れようとした。
成仏できなかった忠犬は悪魔の化身となり、かつての忠誠は主人に忘れられた冗談となった。
今でも魂狩りの魔犬は猟犬の姿を保っているが、過去の忠誠を嘲笑う、もう一つの頭部が首元から生えている。
その目から赤い光が放たれると、罪のない魂が悲惨な状態で地獄に陥る。
2つの頭はよく口喧嘩するが、かつて忠犬であった善良な心がまだ残っているかどうか、誰も知らない。
しかし、笛の音が鳴ると、耳をつんざくような吠え声は以前と変わらずに、あたりを響き渡る。
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